クシムは調整一巡、新型コロナウイルスでオンライン学習が普及

株式市場 銘柄

 クシム<2345>(東2)はeラーニング事業を主力としている。20年10月期は実質的に大幅増収増益予想としている。新型コロナウイルスでオンライン学習の普及が注目されており、M&A効果も寄与して収益拡大を期待したい。株価はやや乱高下の形だが、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。

■eラーニング事業が主力

 旧アイスタディが20年5月1日付でクシムに商号変更した。法人向け学習管理システムやビジネスビデオなどのeラーニング事業を主力として、有料職業紹介サービスや高度IT人材技術者育成などのアカデミー事業、システム受託開発や投融資などのインキュベーション事業も展開している。

 コロナ時代の日本のEdTechを推進するため、全国の私学100校にオンデマンド授業配信プラットフォームを20年度末まで無料提供する。

■20年10月期大幅増収増益予想

 20年10月期連結業績予想(6月10日に上方修正)は、売上高が18億80百万円、EBITDAが2億30百万円、営業利益が1億45百万円、経常利益が1億47百万円、純利益が負ののれん益発生で2億09百万円としている。19年10月期が決算期変更で10ヶ月決算のため比較はできないが、実質的に大幅増収増益予想としている。

 第2四半期累計は売上高が8億81百万円、EBITDAが84百万円、営業利益が42百万円だった。eラーニング事業が伸長して計画超の大幅増収増益だった。通期ベースでは第3四半期から2社を連結化する。新型コロナウイルスでオンライン学習の普及が注目されており、M&A効果も寄与して収益拡大を期待したい。

■株価は戻り試す

 株価はやや乱高下の形だが、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。7月21日の終値は1195円、時価総額は約48億円である。

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