【注目銘柄】ヨドコウ、純利益最高更新見通しを支えに再増配と優待取りが交錯

注目銘柄

■地政学リスクで続落も、業績上方修正と株主還元強化が下値を支える

 ヨドコウ<5451>(東証プライム)は、前日16日に16円安の1519円と4営業日続落して引けた。米国とイスラエルがイランへの武力攻撃を強め、イランも徹底抗戦を続ける地政学リスクで原油先物(WTI)価格の上昇が止まらず、日経平均株価が、68円安と3営業日続落したことから、今年3月2日に株式分割の権利落ち高値1660円まで買い進まれていた同社株にも目先の利益を確定する売り物が増勢となった。ただ取引時間中に1540円と買われ強含む場面もあり、下値には3月期期末を前にして期中に2回増配された配当や株主優待制度の権利取りの買い物が交錯した。今2026年3月期業績が、やはり2回上方修正され純利益が連続して過去最高更新と予想されていることや、高値で信用売り残・買い残とも積み上がり好取組となっていることもサポート材料視されている。

■今期配当は期初予想の54円から89円に大幅増配し社名変更記念の優待策も

 同社は、期中に今3月期業績を2回上方修正したことから、株主還元策として年間配当を40円以上に維持し連結配当性向を75%以上を目指す基本方針に従って期初予想の54円から60円、89円と2回増配し、前期の株式分割(基準日2025年6月30日、1株を5株に分割)落ち前の351円から実質で94円の大幅連続増配を予定している。また株主優待制度でも株式分割に伴い基準株式数を一部引き上げたが、100株以上保有する株主に昨年10月1日の商号(社名)変更を記念する優待制度(QUOカード1000円分)を贈呈するなど拡充する。このほか還元策として今年3月13日に自己株式立会外買付取引も実施し、取得した29万1039株(発行済み株式総数の1.83%)を今年3月31日に消却予定である。

 一方、今3月期業績は、昨年8月、今年2月と上方修正され、今年2月の再上方修正は純利益のみであったが、中国の連結子会社の一部株式売却で繰延税金費用37億6600万円、法人税等調整額37億6000万円を計上することから昨年8月の上方修正額より55億円引き上げた。このため今期業績は、売り上げ1990億円(前期比4.5%減)、営業利益116億円(同16.5%減)、経常利益115億円(同21.1%減)、純利益170億円(同25.9%増)と見込み、純利益は、期初の減益転換予想が増益となり、前期の過去最高を連続更新する。同子会社の売却益20億円は、来2027年3月期に計上予定である。

■PER12倍、配当利回り5.8%の割安修正と信用好取組が相乗効果

 株価は、株式分割の権利を5420円で落とし理論価格をやや上回る1100円で下値を確認して1回目の業績上方修正・増配では1440円と高値反応し、2回目の上方修正・増配ではマドを開けて分割権利落ち後高値1660円まで急伸したが、中東の地政学リスクが波及してマド埋めの下値調整を続けている。PERは12.9倍、配当利回りに至っては5.85%と東証プライム市場の高配当利回りランキングの第10位にランクインするなど割安である。信用倍率がやや薄めながら0.67倍となっている好需給もサポートし、分割権利落ち高値を目指し上値チャレンジが続こう。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)

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