三菱電機とScience Tokyo、環境価値取引の信頼性高めるハイブリッドBC技術を世界初開発

■取引価値と変換履歴を一元管理し、改ざん困難な形で保存

 三菱電機<6503>(東証プライム)は3月16日、国立大学法人東京科学大学と共同で、環境価値取引の信頼性を確保するハイブリッドブロックチェーン技術を世界で初めて開発したと発表した。水素、CO2、合成燃料などの変換価値と環境価値の履歴を正確に記録・管理し、改ざんが極めて困難な形で保存する技術で、事業者や個人が安心して取引に参加できる仕組みの提供を通じ、カーボンニュートラル社会の実現への貢献を狙う。

 背景には、非化石証書市場やJ-クレジット制度、I-RECに加え、東京都と日本取引所グループによるグリーン水素トライアル取引事業など、環境価値取引の拡大がある。一方で、発生源や数量、変換プロセスの把握、認証基準や情報管理の不統一、証書発行時のタイムラグ、手続きの不透明性、グリーンウォッシュといった課題が残っていた。今回の技術は、参加者を限定したプライベート型のトレーサビリティー用BCと、多数が参加できるパブリック型の価値取引用BCを統合し、取引価値の可視化と変換履歴の透明化、一元管理を可能にした。

 さらに、トレーサビリティー用BCには長期記憶ノード、短期記憶ノード、センサーノードによる階層構造を採用し、膨大な計測データの高速処理と安全保存を実現した。合意形成にはBFT方式を採用し、データ紛失や不正情報混入のリスクを抑えつつ処理時間も短縮する。三菱電機とScience Tokyoは、2030年代の実用化を目指して地域社会での実証評価を進め、電気、熱、水素、CO2、合成燃料などの環境価値を地域内で循環させる分散型価値取引市場の構築を加速させる方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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