テスホールディングス、FIT発電所の収益最大化へ需給調整市場活用モデルで協業開始

■Sustechと連携し、事業性評価から設計・施工・運用まで包括支援

 テスホールディングス<5074>(東証プライム)は3月16日、連結子会社テス・エンジニアリングがSustechと、需給調整市場での運用を前提とした「FIP転換×蓄電池併設モデル」の協業開始を発表した。既存のFIT制度を活用した発電所をFIP制度へ転換し、蓄電池を事後併設することで、既存再エネアセットの価値最大化と収益性向上を図る取り組みである。事業性評価から設計、施工、運用までを一気通貫で支援する体制を構築する。

 背景には、FIT発電所で出力制御の増加により、想定収益を下回る事例が各地で生じていることがある。FIP転換と蓄電池追加設置は有効策として注目される一方、設備設計の難しさや、EPC検討とアグリゲーション設計を同時に進める必要性、市場収益を織り込んだ高度な事業性評価などが導入の壁となっていた。今回の協業では、SustechがFIP転換後の事業性評価とAI電力運用システム「ELIC」を用いたアグリゲーションを担い、テス・エンジニアリングが蓄電池設置の設計・工事を担う。

 収益最大化の柱は、需給調整市場も活用する「24時間運用モデル」にある。日中の余剰電力を高値時間帯に放電する従来型に加え、夜間は系統充電と需給調整市場での併用運用を行うことで、蓄電池の待機時間を抑え、年間稼働率を高める仕組みだ。残FIT期間が短い案件やFIT単価が低い案件でも導入余地を広げ、追加投資の早期回収を目指す。現在、出力制御の影響を受けるFIT発電所向けに無料の簡易事業性診断も実施している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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