松田産業は21年3月期1Q増収増益、通期減収減益予想だが保守的

(決算速報)
 松田産業<7456>(東1)は8月7日の取引時間終了後に21年3月期第1四半期の連結業績を発表した。相場上昇の貴金属関連事業が牽引して増収増益だった。未定としていた通期予想を開示して減収減益予想としたが保守的だろう。上振れを期待したい。株価は急伸して年初来高値更新の展開だっただけに、目先的には通期減収減益予想を嫌気する形となりそうだが、押し目狙いの好機だろう。

■21年3月期1Qは増収増益、通期は減収減益予想

 21年3月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比7.6%増の535億40百万円で、営業利益が2.8%増の16億34百万円、経常利益が3.9%増の16億84百万円、純利益が2.3%増の11億24百万円だった。食品関連事業は低調だったが、相場上昇の貴金属関連事業が牽引した。

 未定としていた通期連結業績予想を開示し、売上高が20年3月期比2.4%減の2060億円、営業利益が11.9%減の55億円、経常利益が10.7%減の57億円、純利益が5.1%減の38億40百万円とした。

 新型コロナウイルスの影響が下期も残ることを想定して通期減収減益予想とした。ただし保守的だろう。上振れを期待したい。

■株価は売り優勢になれば押し目狙いの好機

 株価は急伸して年初来高値更新の展開だっただけに、目先的には通期減収減益予想を嫌気する形となりそうだが、売り優勢になれば押し目狙いの好機だろう。8月7日の終値は1725円、時価総額は約499億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る