LibWorkは受注好調で21年6月期第2四半期累計を上方修正

(決算速報)
 LibWork<1431>(東マ)は11月10日の取引時間中に21年6月期第1四半期の連結業績を発表した。新型コロナウイルスの影響で着工・引き渡しの遅延が発生したため赤字だったが、リモートワーク普及に伴う戸建住宅需要の高まりで受注が好調に推移しているため、第2四半期累計予想を上方修正した。通期も上振れの可能性が高いだろう。株価は決算発表に対してネガティブ反応となったが、目先的な売り一巡後は上値を試す動きとなりそうだ。

■21年6月期1Q赤字だが2Q累計を上方修正、通期も上振れの可能性

 21年6月期第1四半期の連結業績(20年7月タクエーホームを子会社化して連結決算開始)は、売上高が10億11百万円、営業利益が1億95百万円の赤字、経常利益が1億78百万円の赤字、純利益が1億39百万円の赤字だった。新型コロナウイルスの影響で着工・引き渡しの遅延が発生したため赤字だった。売上高・利益とも前年(非連結業績)を下回ったが、期初の想定どおりである。

 一方では新型コロナウイルスによってリモートワークが普及し、これに伴う戸建住宅需要の高まりで受注が好調に推移しているため、第2四半期累計予想を大幅に上方修正した。修正後の予想は売上高が44億98百万円、営業利益が1億71百万円、経常利益が1億96百万円、純利益が1億15百万円としている。

 通期予想は据え置いて売上高が95億円、営業利益が3億90百万円、経常利益が4億円、純利益が2億46百万円としている。20年6月期非連結業績との比較で売上高が57.4%増収、営業利益が2.7倍増益、経常利益が2.1倍増益、純利益が79.6%増益となる。

 受注が好調であり、タクエーホームの新規連結、スケールメリットを活かした原価低減なども寄与して大幅増収増益予想である。強みとしているデジタル集客が新型コロナウイルス禍でも好調であり、通期予想も上振れの可能性が高いだろう。収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価(20年10月1日付で株式2分割)は上場来高値圏だったこともあり、決算発表に対してネガティブ反応となったが、目先的な売り一巡後は上値を試す動きとなりそうだ。11月10日の終値は2055円、時価総額は約223億円である。

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