ノーリツは第2四半期の利益が大幅に上振れ半年ぶりに1400円の大台を回復

■システムキッチンなどから撤退し収益構造の変革が進む

ノーリツ<5943>(東1)は8月12日、前場に7%高の1449円(97円高)まで上げて今年2月以来ほぼ半年ぶりに1400円の大台を回復し、後場も1400円をはさんで強い相場を続けている。

 11日の取引終了後に発表した第2四半期連結決算(2020年1~6月・累計)が、各利益とも従来予想を大きく上回る着地となり赤字が改善。営業利益は従来予想の16.5億円の赤字に対し7.56億円の赤字にとどまった。

 この期は、国内事業の不採算分野だったシステムキッチンなどの住設システム分野から撤退した。構造改革と国内セグメントの売価改善、コストダウン、経費削減が想定以上に進んだことによって各利益とも大きく改善。親会社株主に帰属する純利益は79億円の赤字予想に対して67.67億円の赤字にとどまった。12月通期の連結業績予想は全体に据え置いたが、ひょっとして上振れるかもしれないといった期待が出ている。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る