空運株が相次ぎ戻り高値、東南アジア諸国からの入国制限緩和などに期待強まる

■相次ぐ減便などで一時は「総悲観」だったが8月初を底に回復傾向

ANAホールディングス<9202>(東1)は8月25日、9時30分に6%高の2589.5円(145.5円高)前後で推移し、8月初からの回復相場で高値に進んだ。また、日本航空<9201>(東1)も一時5%高の2148.5円(115.5円高)まで上げ、8月初からの回復相場で高値に進んだ。

 前週後半、茂木外相がカンボジアで首脳と会談し、「9月上旬にも企業の駐在員や長期滞在者の入国制限を緩める方針で一致した」(日本経済新聞8月23日付朝刊)と伝えられ、国際便の旅客回復などに期待が出ている。また、25日朝は、米国で新型コロナ感染者の増加率が鈍化したことや新型ワクチンの話題が伝えられ、期待が再燃する雰囲気がある。

 空運株は相次ぐ減便や運転資金に関する報道などにより買えない銘柄の筆頭格の印象があったが、両銘柄とも8月初を下値に回復傾向となっている。相場は総悲観の中で生まれるとの格言を念頭に注目し直す様子がある。(HC)

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