JR西日本が1.3%高、JR東海は0.7%高などJR各社が高い、JR東海は静岡県知事選も買い材料の見方

株式市場 銘柄

■JR西日本は自社株買いを実施中、JR東海は株式分割から7か月を経過

 5月27日後場寄り後の東京株式市場では、JR西日本(西日本旅客鉄道)<9021>(東証プライム)が1.3%高(41.0円高の3225.0円)前後で推移し、JR東海(東海旅客鉄道)<9022>(東証プライム)は0.8%高(27.0円高の3543.0円)で3日続伸基調、JR東日本(東日本旅客鉄道)<9020>(東証プライム)も0.8%高(21.5円高の2862.5円)で3日続伸基調と、JR各社が堅調に推移している。

 JR東海については、26日に投開票された静岡県知事選で当選した鈴木康友候補がリニア中央新幹線に関して前知事よりは柔軟な姿勢とされ、リニア新幹線の工事進展への期待が強まったとされている。ただ、値上がり率ではJR東日本と同水準にとどまっており、JR西日本は両銘柄を上回っている。JR東海は2023年10月に株式5分割を行った後、株主還元策では増配の発表にとどまっており、材料不足の印象があるのに対し、JR西日本は決算発表で増配プラス自社株買いも発表しており、株価材料に新鮮味があるようだ。

 JR西日本は5月1日から9月20日までの予定で最大2000万株(自己株式を除く発行済株式総数の4.1%)、500億円を上限とする自社株買い(自己株式の取得)を実施しており、前週末にはトヨタ自動車<7203>(東証プライム)都の燃料電池車両開発への着手も発表した。また、JR東日本は、24年4月1日付で1株につき3株の割合で株式分割を実施した。投資金額が3分の1になってからまだ日が浅く、新NISAなどを活用した新たな投資家層の流入が見込める。また、決算短信で「自己株式の取得(自社株買い)を柔軟に進める」と開示しており、期待を持たせる形になっている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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