チームスピリットは戻り試す、21年8月期も収益拡大期待

株式市場 銘柄

 チームスピリット<4397>(東マ)は、従業員勤怠管理などの働き方改革プラットフォーム「TeamSpirit」を展開している。20年8月期(連結決算に移行)増収増益予想である。契約ライセンス数が増加して21年8月期も収益拡大を期待したい。株価は8月の直近安値圏から反発して水準を切り上げている。戻りを試す展開を期待したい。

■働き方改革プラットフォーム「TeamSpirit」を展開

 DX時代の働き方改革プラットフォーム「TeamSpirit」をクラウド型で展開している。従業員勤怠管理・就業管理・経費精算・工数管理・電子稟議などの業務フロー機能を一つにまとめたサービスで、給与計算・企業会計・原価管理を司る基幹システム(ERP)に登録するインプットデータを手軽に収集できる。

 月額課金型のライセンス収入が収益柱である。20年8月期第3四半期末の契約ライセンス数は26.9万、契約社数は1384社となった。

■20年8月期増収増益予想、21年8月期も収益拡大期待

 20年8月期(連結決算に移行)の連結業績予想(7月14日に売上高を下方、営業利益と経常利益を上方修正、純利益を据え置き)は、19年8月期の非連結業績との比較で、売上高が34.1%増の24億40百万円、営業利益が7.0%増の2億60百万円、経常利益が7.8%増の2億63百万円、純利益が48.4%減の1億15百万円としている。

 第3四半期累計は売上高が17億90百万円、営業利益が2億35百万円だった。新型コロナウイルスの影響で第3四半期に契約ライセンス数の伸びが鈍化したが、累計ベースでは37.9増収、58.7営業増益だった。

 通期ベースでも契約ライセンス数が増加し、先行投資負担を吸収して増収増益予想である。21年8月期も収益拡大を期待したい。

■株価は戻り試す

 株価は8月の直近安値圏から反発して水準を切り上げている。戻りを試す展開を期待したい。9月28日の終値は2405円、時価総額は約389億円である。

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