ハウスドゥグループが富山信用金庫とリバースモーゲージ保証事業で提携

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■11月2日から開始、富山県の金融機関では初めて

ハウスドゥ<3457>(東1)は10月28日の夕方、グループの株式会社フィナンシャルドゥが富山信用金庫(富山市)のリバースモーゲージローン「とみしんネクストライフ」に対する債務保証業務を11月2日から開始すると発表した。

■今年は静岡県、滋賀県の信金計6庫とも提携し躍進目立つ

 同社グループが富山県の金融機関と提携するのは初めて。フィナンシャルドゥは、今年・2020年に入り、リバースモーゲージローンの保証業務で静岡県の信用金庫3庫、滋賀県の信用金庫3庫と提携するなど、このところ躍進が目立っている。

■富山県は持家率76.8%に達し全国で2位

 リバースモーゲージは、自宅を担保にして資金を調達する不動産活用法のひとつで、借入元金は契約者の死去後に自宅を売却して返済できるもの。高齢化が進む日本において、様々な資金使途に活用できるシニア世代向けの資金調達方法として、大手金融機関をはじめとした取り扱い機関が増加し、注目を集めている。

 その一方で、利用期間が長期間と想定され、担保不動産の売却で元金を返済する仕組みであるため、導入に慎重な金融機関も多く、取り扱いも大都市圏の不動産に偏っていることから、市場へ浸透しているとは言い難い状況にある。

 富山県は高齢化率が31.9%と全国平均の28.1%(平成30年10月、富山県厚生部高齢福祉課調べ)と比べて高く、持ち家率は76.8%(総務省平成30年住宅・土地統計調査)と全国で2位。こうした状況下で、同信用金庫は、老後の生活資金等のニーズに応えるため、リバースモーゲージローンの取り扱いを急務として商品開発を模索していた。そこで、不動産売買のノウハウと全国650店舗を超える店舗ネットワークを持つ同社グループのフィナンシャルドゥが、適正かつ迅速な不動産担保評価に基づく債務保証を行い、同信用金庫の取り組みをサポートすることとなった。(HC)

【富山信用金庫のリバースモーゲージ「とみしんネクストライフ」概要】
<対象顧客>申込時年齢満50歳以上80歳以下の方、フィナンシャルドゥの保証が得られる方
<資金使途>原則自由(ただし投資資金は除く)
<契約形態>当座貸越契約
<返済期間>債務者または信用金庫からの申出がない限り自動更新、ただし、債務者死亡後6ヵ月後の応当日の属する月の約定返済日まで
<融資金額>200万円以上5000万円以下(10万円単位)
<融資利率>変動金利:年5.00%(2020年10月28日現在)
<返済方式>期限一括
<担保>債務者が所有する不動産(原則、居宅)に富山信用金庫を根抵当権者とする当座貸越極度額の120%の第一順位根抵当権を設定
<保証人>原則不要

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