パナソニック、1ミリ秒で動く対象物を検出、超高速センシング技術でロボットが進化

■ロボットの目が1000倍速く!製造現場の効率化に貢献

 パナソニック ホールディングス<6752>(東証プライム)グループのパナソニック コネクトは10月30日、物流・製造現場における画期的なセンシング技術を開発したと発表。光沢などのノイズが存在する環境下でも、動く対象物を1ミリ秒以下で高精度に検出可能とし、ロボットの作業を止めることなく効率化を実現する技術である。この技術は国際学会ICIP 2024で論文が採択された。

 同技術の特徴は、FPGAを活用し、毎秒1,000フレームの高速カメラと連携させることである。カメラからのピクセル単位データを即時処理する特殊なアルゴリズムにより、メモリ依存を排除。さらに、高速カメラによるフレーム間の微小な情報変化を活用し、前フレームの情報を組み合わせたハイブリッドな処理で、高精度な検出を実現している。

 この技術は、製造・物流現場における自動化の効率向上に大きく貢献する。特に自動車業界などの生産ラインにおいて、ラインを止めることなく生産確認が可能となる。パナソニック コネクトは今後も、人には見えない速さのセンシング技術を追求し、現場の生産性と高品質の両立を目指して技術開発を進めていく方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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