ファーストコーポレーションは21年5月期2Q累計2桁営業増益

(決算速報)
 ファーストコーポレーション<1430>(東1)は1月8日の取引時間中に21年5月期第2四半期累計の業績を発表した。完成工事高が増加して2桁営業増益と順調だった。通期予想は据え置いて2桁営業増益予想としている。収益拡大を期待したい。株価は戻り一服の形だが、好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。

■21年5月期2Q累計2桁営業増益と順調、通期2桁営業増益予想据え置き

 1月8日発表した21年5月期第2四半期累計(6月~11月)の業績(非連結)は、売上高が前年同期比13.2%増の76億70百万円、営業利益が11.9%増の2億50百万円、経常利益が0.7%増の2億24百万円、純利益が1.7%増の1億47百万円だった。

 売上面では、不動産売上が前期大型案件の反動で減収、共同事業収入が新型コロナウイルスの影響で減収だが、完成工事高が18.6%増収と順調に増加した。営業利益は増収効果で2桁増益だった。経常利益は金利負担増加で小幅増益にとどまった。なお受注高は6件合計133億57百万円だった。

 通期予想は据え置いて、売上高が20年5月期比9.9%減の211億円、営業利益が11.7%増の15億円、経常利益が9.5%増の14億20百万円、純利益が9.5%増の9億55百万円としている。配当予想は2円増配の22円(期末一括)である。

 通期ベースでも、不動産売上が前期大型案件成約の反動で減収、共同事業収入が新型コロナウイルスの影響長期化で減収だが、大型造注案件の受注と進行工事数の増加で、完成工事高の増加および完成工事総利益率の上昇(20年5月期実績9.4%、21年5月期計画10.2%)を見込み、全体として減収ながら2桁営業増益予想としている。さらに計画外案件の成約によって利益の上積みを目指すとしている。収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は戻り一服の形だが、第2四半期累計が順調であり、好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。1月8日の終値は712円、今期予想PER(会社予想のEPS74円98銭で算出)は約9倍、時価総額は約95億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る