冨士ダイスは今期の営業利益22.9%増など想定し増収増益を見込む

(決算速報)

■グリーン水素発生装置を省電力化する触媒・電極(PME)など注目

 冨士ダイス<6167>(東証プライム)が5月15日午後に発表した2025年3月期・連結決算は、売上高が165億95百万円(前期比0.5%減)となり、営業利益は原材料の高騰などを受けて4億88百万円(同39.7%減)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は4億26百万円(同39.9%減)だった。

 超硬製工具類は、昨年度好調だった海外向け溝付きロールの顧客での在庫調整により売り上げがダウンしたが、超硬製金型類は製缶金型や車載用電池向け金型の販売が堅調に推移し売り上げが増加。その他の超硬製品も半導体製造装置向けが堅調に推移したことなどにより売り上げが増加した。

 生産性向上・業務効率化については、自動化のモデル工場である郡山製造所において、研削加工作業に自動化ロボットを導入し、産出量を10%向上させることができた。海外では、インド現地子会社の営業再開に向けた知名度向上と潜在需要獲得を目指して、IMTEX2025(インド工作機械展)に初めて出展した。

 コア技術である粉末冶金技術と超高圧合成技術を掛け合わせて開発した、貴金属フリーで省電力のグリーン水素発生装置向け触媒・電極(PME)や、車載用モーターコア金型向け新材種として開発した水切りワイヤー放電加工用超硬合金(フジロイVG51)を発表した。

 また、「変化に対応できる企業体質への転換」を中期方針とした2025年3月期からの3年を対象期間とする「中期経営計画2026」を策定した。今期・26年3月期の連結業績予想は、売上高を176億70百万円(前期比6.5%増)とし、営業利益は6億円(同22.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益4億60百万円(同8.0%増)と予想している。

 今後の利益配分については、「中期経営計画2026」の期間における配当を、「株主資本配当率(DOE)4%」などに基づいて実施し、加えて積極的かつ機動的な自己株式取得を行うことで、利益還元を行う。25年3月期の配当(期末のみ実施中)は1株当たり40円(前期比5円増)を予定する。また、26年3月期も40円を予定するとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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