【業績でみる株価】As-meエステールはV型業績回復で、底打ち反転の兆し

業績で見る株価

As-meエステール<7872>(東1・売買単位100株)は宝飾大手で、生産から販売までの一貫体制に特色があり、全国に500店舗強を展開。前3月期は消費増税後の需要低迷と製造原価の増加により前々期比1.9%減収、同54.0%の営業減益、同59.8%の経常減益、同56.5%の当期純減益と減収大幅減益となった。

続く今期は消費税の影響が一巡し、景気好転という環境の改善に加えて、販売員の強化などで「既存店の売上高が去年の10月から増加に転じている」(丸山雅史社長)。その流れは今期に入っても続いているもようで、既存店の売上高は前期4.4%減から今期は1.2%増に転じる見込みだ。

さらに前期に行った「BLOOM」の不採算店閉鎖効果が表面化することから、今期は売上高343億7000万円(前期比1.8%増)、営業利益15億8500万円(同52.8%増)、経常利益14億9500万円(同41.2%増)、当期純利益7億3000万円(同1.1%増)と増収大幅営業・経常増益を確保する見通しである。ただ最近の円安でベトナム工場からの商品輸入コストのアップが予想されるが、「120円台前半までの為替水準なら今期業績予想は十分にクリアできる」(同)という。

今後、「販売員のスキルアップと、『BLOOM』のシナジー効果で更なる業績の向上を目指している」(同)。中期経営計画では2017年3月期の経常利益を25億5000万円(今期予想比60.9%増)と過去最高益の2014年3月期実績26億3700万円に接近すると予想。2期連続の大幅増益率達成ということになり、この点は注目される。

株価はこうした点を織り込み始め、5日移動平均線と25日移動平均線がゴールデンクロスを示現し、今年5月7日の774円を安値に反転機運にある。

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