Hameeは調整一巡、21年4月期増収増益予想、さらに上振れの可能性

株式市場 銘柄

 Hamee<3134>(東1)は、スマホ・タブレット向けアクセサリーを販売するコマース事業を主力として、クラウド型EC事業者支援のプラットフォーム事業なども展開している。21年4月期増収増益予想としている。ECの好調が牽引して第2四半期累計の利益進捗率が高水準であり、通期利益予想は上振れの可能性が高いだろう。株価は戻り高値圏から反落してやや上値の重い形となったが、調整一巡して出直りを期待したい。

■コマース事業、プラットフォーム事業を展開

 スマホ・タブレット向けアクセサリー販売のコマース事業(卸売、EC小売)、EC自動化プラットフォーム「ネクストエンジン」によるクラウド型EC事業者支援のプラットフォーム事業を展開している。また新規事業として、ふるさと納税支援サービス、小学生向け見守りモバイル端末「Hamic POCKET」、エシカルネットショップ「RUKAMO」なども展開している。

 20年8月には経済産業省・東京証券取引所「DX銘柄2020」に選定された。21年1月には「ネクストエンジン」の拡張機能として、AI全自動メルマガ運用アプリ「manekine」を正式リリースした。またスマホケース「iFace」世界累計販売数が2000万個を突破した。

■21年4月期増収増益予想、さらに上振れの可能性

 21年4月期連結業績予想は売上高が20年4月期比13.3%増の128億32百万円、営業利益が1.9%増の17億78百万円、経常利益が0.4%増の17億64百万円、純利益が17.9%増の12億60百万円としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比3.8%増の56億21百万円、営業利益が17.8%増の9億92百万円、経常利益が10.4%増の9億68百万円、純利益が11.5%増の6億71百万円だった。

 コマース事業は0.4%減収だが14.5%増益だった。卸売が新型コロナウイルスによる店舗短縮営業・臨時休業の影響を受けて14.2%減収だったが、利益率の高いEC小売が16.9%増収と大幅伸長し、サプライチェーン見直しも利益率改善に寄与した。

 プラットフォーム事業は21.1%増収で68.0%増益だった。総契約数が20年4月期末比354社増加の4351社となり、顧客単価上昇も寄与して従量課金制ネクストエンジン関連売上が21.4%増収と大幅伸長した。コンサルタント採用活動費用の減少も寄与した。

 通期予想を据え置いたが、第2四半期累計の営業利益進捗率は55.8%と高水準である。新型iPhoneや5G端末の本格化が追い風となり、ネクストエンジン関連の積み上げも期待される。通期利益予想は上振れの可能性が高いだろう。

■株価は調整一巡

 株価は戻り高値圏から反落してやや上値の重い形となったが、調整一巡して出直りを期待したい。2月3日の終値は1823円、時価総額は約296億円である。

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