ジーニーが「Web動画リワード広告」フォーマットの提供を開始

■ポストクッキー時代における新たな収益モデルを確立

 ジーニー<6562>(東マ)は25日、ポストクッキー時代における「広告収益とユーザーエンゲージメントの両立」のニーズに応えるべく、「Web動画リワード広告」フォーマットの提供を開始したと発表した。

 近時、Appleが提供する「Safari」に搭載されているITP機能や、GooGleがサードパーティクッキーのサポートを2022年までに段階的に廃止する予定など、個人情報保護の動きが高まっている。これを受けて、「ポストクッキー対策」が広告業界全体として喫緊の課題となっている。媒体社では「来訪ユーザーとのエンゲージメント」を強化し、ファーストパーティクッキーデータの活用やサブスクリプションモデルの充実を目指すなど、新たな収益モデルを確立する動きが加速している。このようなニーズの変化に対応するために、同社は「新規の広告収益源の創出」と「ユーザーエンゲージメント強化」を両立させる「Web動画リワード広告」フォーマットを今回新たにリリースした。

 Web動画リワード広告はユーザーに対して報酬(リワード)を付与する代わりに、15~30秒程度の動画広告を視聴してもらう広告フォーマットである。リワードには、有料会員限定コンテンツの一時的な開放やサイト内で利用可能なポイントやアイテムの付与などがあり、ユーザーの興味喚起や質の高いユーザー創出などの効果が期待されている。

 また、Web動画リワード広告の導入により次のような効果が期待できる。

・新規枠創出による収益増
新規広告枠になるため、追加の収益向上が期待できる。また、動画フォーマットがメインであるため、バナー広告に比べて高単価であることも大きなメリットである。

・ユーザーエンゲージメントの改善
付与した報酬により、ユーザーのサイト利用を促進することができ、回遊率の向上が期待できる。さらに、サブスクリプションモデルを導入の媒体社においては、非課金ユーザーから課金ユーザーへの導線としてサブスクの活性化施策に活用できる。

 なお、Web動画リワード導入の障壁として、導線設計やユーザーのアクションと動画広告再生の紐づけ作業等が複雑であることが挙げられるが、同社ではこの複雑な導入手順をサポートするとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国内初、HVO51%混合燃料が建設現場で稼働  大成建設<1801>(東証プライム)とユーグレナ…
  2. ■従来の制作プロセスを刷新しAI時代の人材育成を推進  武蔵精密工業<7220>(東証プライム)は…
  3. ■高速道路で手放し運転が可能に、新開発「Honda SENSING 360+」がACCORDの運転支…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■内需株に広がる「トランプ・ディール」回避の波  東京電力ホールディングス<9501>(東証プライ…
  2. ■日米関税交渉、7月9日に運命の日「90日猶予」迫る潮目  「三日、三月、三年」とは、潮目、変わり…
  3. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  4. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…
  5. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  6. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る