フライトホールディングスは22年3月期1Q増収・黒字転換

(決算速報)
 フライトホールディングス<3753>(東2)は8月13日の取引時間終了後に22年3月期第1四半期連結業績を発表した。顧客都合で前期から期ズレとなっていた大型案件の納品完了などで大幅増収となり、各利益は黒字転換した。そして通期黒字転換予想を据え置いた。有望案件が目白押しであり、中期的に収益拡大を期待したい。株価は年初来安値を更新する軟調展開だったが売り一巡感を強めている。第1四半期の黒字転換を評価して出直りを期待したい。

■22年3月期1Q増収・黒字転換、通期黒字転換予想を据え置き

 22年3月期第1四半期連結業績は売上高が前年同期比18.8%増の10億67百万円、営業利益が1億84百万円の黒字(前年同期は1億17百万円の赤字)、経常利益が1億79百万円の黒字(同1億16百万円の赤字)、親会社株主帰属四半期純利益が1億38百万円の黒字(同1億17百万円の赤字)だった。

 C&S事業は売上高が54.9%増の1億89百万円で、営業利益が15百万円の赤字(同1億09百万円の赤字)だった。前期にプロジェクト損失を計上した反動で赤字縮小した。サービス事業は売上高が8.6%増の8億17百万円で、営業利益が3.3倍の2億75百万円だった。顧客都合で前期から期ズレとなっていた大型案件の納品が完了した。ECソリューション事業は売上高が2.6倍の60百万円で、営業利益が4百万円(同6百万円の赤字)だった。増収効果で黒字転換した。

 通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が21年3月期比14.5%増の39億円、営業利益が2億80百万円の黒字(21年3月期は2億69百万円の赤字)、経常利益が2億50百万円の黒字(同2億75百万円の赤字)、親会社株主帰属当期純利益が2億10百万円の黒字(同2億82百万円の赤字)としている。

 サービス事業における大型案件の納品完了、マイナンバーカード対応案件や無人自動精算機向け決済端末の拡販などで増収・黒字転換予想としている。有望案件が目白押しであり、中期的に収益拡大を期待したい。

■株価は売り一巡

 株価は年初来安値を更新する軟調展開だったが売り一巡感を強めている。第1四半期の黒字転換を評価して出直りを期待したい。8月13日の終値は530円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS22円21銭で算出)は約24倍、時価総額は約50億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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