アイリッジは22年3月期1Q営業・経常黒字転換

(決算速報)
 アイリッジ<3917>(東マ)は8月13日の取引時間終了後に22年3月期第1四半期連結業績を発表した。アプリ開発関連やアプリマーケティング関連が好調に推移して大幅増収となり、売上総利益率改善も寄与して営業・経常利益が黒字転換した。通期予想は据え置いて、大幅増収・営業増益予想(レンジ予想)としている。収益拡大を期待したい。株価は年初来安値圏で軟調だが、第1四半期の営業・経常黒字転換を評価して出直りを期待したい。

■22年3月期1Qは大幅増収で営業・経常黒字転換、通期予想据え置き

 22年3月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比15.7%増の11億35百万円、営業利益が3百万円の黒字(前年同期は28百万円の赤字)、経常利益が0百万円の黒字(同27百万円の赤字)、親会社株主帰属四半期純利益が9百万円の赤字(同24百万円の赤字)だった。

 連結子会社Qoilのオフラインプロモーション領域は新型コロナウイルスの影響が継続して伸び悩んだが、単体ベースの売上高はアプリ開発関連やアプリマーケティング関連が好調に推移して24.9%増の7億06百万円と伸長した。ストック型収益は22.9%増の4億02百万円となり、ストック型の売上比率は2.1ポイント上昇して35.4%となった。コスト面では事業拡大に向けた採用の継続で販管費が増加したが、売上総利益率が1.7ポイント改善して吸収した。

 通期の連結業績予想(売上高と営業利益をレンジ形式で開示)は据え置いて、売上高が48億円~55億円(21年3月期比10.0%増~26.1%増)、営業利益が1億50百万円~2億円(同32.7%増~76.9%増)としている。

 新型コロナウイルス感染症再拡大によるオフラインプロモーション領域への影響を考慮してレンジ予想としている。成長に向けた投資を継続するが、アプリ開発関連が牽引して大幅増収・営業増益予想としている。収益拡大を期待したい。

■株価は出直り期待

 株価は年初来安値圏で軟調だが、第1四半期の営業・経常黒字転換を評価して出直りを期待したい。8月13日の終値は681円、時価総額は約47億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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