ハウスドゥは22年6月期も増収増益予想で収益拡大基調

(決算速報)
 ハウスドゥ<3457>(東1)は8月16日の取引時間終了後に21年6月期連結業績を発表した。成長強化事業が伸長して大幅増収増益だった。22年6月期も増収増益予想(レンジ予想)としている。収益拡大基調だろう。株価は上値を切り下げる形で軟調だが、好業績を見直して反発を期待したい。

■21年6月期大幅増収増益、22年6月期も増収増益予想

 21年6月期連結業績は売上高が20年6月期比18.7%増の390億37百万円、営業利益が36.7%増の25億89百万円、経常利益が46.4%増の25億14百万円、親会社株主帰属当期純利益が56.9%増の16億16百万円だった。配当は11円増配の30円(期末一括)とした。

 不動産売買事業が牽引して売上高は過去最高を更新した。成長強化事業(フランチャイズ事業、ハウス・リースバック事業、金融事業)への投資で人件費や広告宣伝費が増加したが、経常利益も計画のレンジ内で着地した。

 成長強化事業のフランチャイズ事業は12.5%増収で23.5%増益、金融事業は8.6%増収で4.3倍増益と拡大した。ハウス・リースバック事業は流動化を抑制したため12.2%減収で16.5%減益だった。不動産売買事業は2.1倍増収で3.2倍増益と大幅伸長した。不動産流通事業は2.6%増収で3.8%増益、リフォーム事業は3.2%増収で48.3%増益、小山建設グループは3.4%増収で24.6%増益だった。

 22年6月期連結業績予想(レンジ予想)は、売上高が391億円~444億38百万円(21年6月期比0.2%増~13.8%増)、営業利益が29億73百万円~36億73百万円(同14.8%増~41.9%増)、経常利益が28億円~35億円(同11.4%増~39.2%増)、親会社株主帰属当期純利益が18億48百万円~23億10百万円(同14.3%増~42.9%増)としている。配当予想は未定としている。

 セグメント別営業利益(調整前)計画は、フランチャイズ事業が8.2%増益、ハウス・リースバック事業が27.0%増益~41.3%増益、金融事業が31.4%増益~2.1倍増益、不動産売買事業が20.4%減益~16.9%増益、不動産流通事業が4.6%増益、リフォーム事業が37.7%増益、そして小山建設グループが47.9%増益としている。

 住宅需要が堅調であり、成長強化事業が牽引して増収増益予想としている。収益拡大基調だろう。

■株価は反発期待

 株価は上値を切り下げる形で軟調だが、好業績を見直して反発を期待したい。8月18日の終値は989円、今期予想連結PER(会社予想連結EPSの上限値118円13銭で算出)は約8倍、時価総額は約193億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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