メディカル・データ・ビジョンは16年12月期業績予想の利益面での上方修正を発表

■収益性の高いデータ利活用サービスが好調で、当初予想を大幅に上回る見込み

 メディカル・データ・ビジョン<3902>(東1)は1日引け後、16年12月期連結業績予想の利益面での上方修正を発表した。

 16年12月期連結業績予想は、売上高は前回予想を3億69百万円下回る26億32百万円(前期比9.1%増)、営業利益は1億27百万円上回る4億30百万円(同52.1%増)、経常利益は1億14百万円上回る4億15百万円(同48.2%増)、純利益は03百万円上回る1億78百万円(同8.5%増)と利益面での大幅増益が見込まれる。

 売上高が当初予想を下回った要因は、当初計画した電子カルテシステムの販売を見合わせ、16年10月より提供開始した「CADA-BOX」の販売に注力したことから、電子カルテシステムの売上が当初予想を下回ったことによる。

 利益面については、収益性の高いデータ利活用サービスが好調であることから当初予想を大幅に上回る見込みとなった。最終利益については、ソフトウェアの減損処理として1億21百万円を特別損失として計上するものの当初予想を上回る見込み。

 今後普及が見込まれる「CADA-BOX」は、既に3病院より受注を受けている。病院では、CADA―BOXを導入することで、患者は、自身の診療情報の一部をカルテコ(診療情報を見られるインターネットサイト)で見ることが出来るので、医師の診療内容がよく分かり、診療情報の共有が可能となる。また、カード払いなので、診療が終わったら、会計時間を待たずに帰ることが出来る。一方、医療機関側は、会計業務の軽減につながり、人件費を削減することが出来る。また、診療費の回収は、カード会社が行うことで、未収金ゼロとメリットは大きい。また、同社にとっては、リアルのデータが集まることで、今後の事業展開に弾みがつくことになる。

 同社は、2020年までにCADA―BOXを二次医療圏344地域に1病院ずつ導入する計画。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■昔ながらの味わいを現代風にアレンジ、全国スーパーなどで展開  第一屋製パン<2215>(東証スタ…
  2.  日清食品ホールディングス<2897>(東証プライム)傘下の日清食品は8月18日、「カップヌードル…
  3. ■世界が注目する学問を豊富な事例とイラストで紹介  学研ホールディングス<9470>(東証プライム…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…
  2. ■公明党離脱ショック一服、臨時国会控え市場は模索  またまた「TACO(トランプはいつも尻込みして…
  3. ■自民党人事でハト派ムード先行、逆張りで妙味狙う投資戦略も  今週の当コラムは、ハト派総裁とタカ派…
  4. ■総裁選関連株が再び脚光、政権交代期待が市場を刺激  今週の最注目銘柄は、さいか屋<8254>(東…
  5. ■金先物関連株、最高値更新で安全資産需要が強まる  日本取引所グループ<8697>は9月24日、今…
  6. ■石破首相辞任表明後も市場は急落回避、投資家の買い意欲継続  「一寸先」は、不確実で予測が難しい。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る