ジャパンフーズは22年3月期3Q累計経常・最終黒字転換して収益改善基調

(決算速報)
 ジャパンフーズ<2599>(東1、新市場区分スタンダード)は2月7日の取引時間中に22年3月期第3四半期累計連結業績を発表した。前年同期比では、収益認識会計基準適用で見かけ上は大幅減収の形だが、受託製造数増加やコスト削減などで営業赤字が大幅縮小し、中国事業の好調による事業取込利益の増加も寄与して経常・最終黒字転換した。通期も黒字転換予想としている。収益改善基調を期待したい。株価は地合い悪化も影響して反発力の鈍い展開だが、一方では下値固め完了感を強めている。調整一巡して出直りを期待したい。

■22年3月期3Q累計経常・最終黒字転換、通期も黒字転換予想

 22年3月期第3四半期累計連結業績(収益認識基準適用)は、売上高が収益認識基準遡及適用前の前年同期比20.8%減の74億80百万円、営業利益が46百万円の赤字(前年同期は5億78百万円の赤字)、経常利益が1億49百万円の黒字(同4億90百万円の赤字)、そして親会社株主帰属四半期純利益が1億72百万円の黒字(同2億97百万円の赤字)だった。

 なお収益認識会計基準適用の影響額として、売上高が25億49百万円減少、売上原価が25億57百万円減少、営業利益、経常利益、税金等調整前四半期純利益がそれぞれ8百万円増加している。

 売上高は収益認識会計基準適用の影響で見かけ上は大幅減収の形だが、新缶ラインの稼働などで国内飲料受託製造数は増加(前年同期比12.0%増の2803.3万ケース)した。利益面はPET受注低迷がマイナス要因だったが、低重心経営によるコスト削減や、中国事業の好調による事業取込利益の増加も寄与して営業利益は赤字が大幅縮小し、経常利益と親会社株主帰属四半期純利益は黒字転換した。なお親会社株主帰属四半期純利益の要因別増減額は、PET受注低迷等で60百万円減益、低重心経営によるコスト削減で4億50百万円増益、事業取込利益で80百万円増益としている。

 セグメント別利益(調整前経常利益)は、国内飲料受託製造事業が79百万円の赤字(前年同期は6億36百万円の赤字)、海外飲料受託製造事業(中国、連結対象期間21年1月~9月)が55.1%増の2億07百万円、その他事業(水宅配事業、水宅配フランチャイズ事業等)が29.4%増の21百万円だった。

 四半期別に見ると、第1四半期は売上高が31億13百万円で経常利益が5億77百万円、第2四半期は売上高が25億77百万円で経常利益が2億50百万円、第3四半期は売上高が17億90百万円で経常利益が6億78百万円の赤字だった。なお飲料業界は夏場が需要期、冬場が不需要期のため、同社の業績も下期の売上高が減少して各利益は赤字となる季節特性がある。

 通期連結業績予想(21年11月4日付で従来予想に対して営業利益を2億20百万円、経常利益を1億70百万円それぞれ下方修正)は据え置いて、売上高が21年3月期比16.8%減の103億円、営業利益が2億20百万円の黒字(21年3月期は7億50百万円の赤字)、経常利益が3億40百万円の黒字(同5億64百万円の赤字)、親会社株主帰属当期純利益が4億円の黒字(同4億98百万円の赤字)としている。配当予想も据え置いて21年3月期と同額の27円(第2四半期末10円、期末17円)としている。

 修正後の通期の製造受託数の計画は3970万ケース(従来予想に対して160万ケース下方修正、21年3月期実績は3280.4万ケース)としている。コロナ禍の影響が継続するが、中国事業の好調による事業取込利益の増加に加えて、低重心経営によるコスト削減も寄与して黒字転換予想としている。なお本社工場の総合スクラップ&ビルド計画に係る固定資産撤去費用引当金の一部取崩が計上される見込みとしている。季節要因で下期は赤字となる収益特性だが、積極的な事業展開で収益改善基調を期待したい。

■株価は下値固め完了

 株価は地合い悪化も影響して反発力の鈍い展開だが、一方では下値固め完了感を強めている。調整一巡して出直りを期待したい。2月7日の終値は1206円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS82円94銭で算出)は約15倍、時価総額は約62億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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