クルーズは後場寄り後に一段高、新規事業のM&Aなどに期待強い、買い戻し増加も

■信用売り多い中でジリ高続き、売り方次第に窮地の見方

 クルーズ<2138>(東証スタンダード)は12月2日の後場、一段高で始まり、後場寄り後は15%高の1557円(207円高)まで上げ、約2ヵ月ぶりに年初来の高値を更新している。「EC事業」「ゲーム事業」「インターネット広告・メディア事業」「投資事業」の4事業を展開し、11月中旬に「フィリピンで最も有名な日本人」Fumiyaさんがアンバサダーとして就任と発表。また、先の四半期決算発表では「第二・第三の事業の柱を創出すべく新規事業へ投資」「新規事業はグループ内立ち上げとM&Aの2つを主軸の戦略とする」(決算説明資料)としたことを受け、M&Aによる新規事業への期待が強まっているようだ。

 11月10日に発表した第2四半期決算は2022年4~9月・累計の連結業績が営業利益8割減となるなど大幅減益だった。3月通期予想は非開示。しかし、株価はこの翌日から6日続伸となって回復基調に転じ、その後もジリ高を続けて12月2日は一段高に発展した。ジリ高傾向の過程で信用売り残が増え、このところは買い残を上回る状態で貸株金利がついているとされる。売り建てている投資家がたまらずに買い戻し、この買い注文が一段の株高に繋がったとの見方が出ている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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