帝人は北米の複合成形材料事業に「背水の陣で臨む様子」との受け止め方あり大きく反発

■「130個の追加策」、「売却等の可能性も含め事業継続是非を判断」

 帝人<3401>(東証プライム)は2月9日、次第に上げ幅を広げて大きく出直る相場となり、前場に6%高の1378円(82円高)まで上げた後も1370円前後で売買され、急反発となっている。8日に発表した「帝人グループ収益性改善に向けた改革」の中で、北米の複合成形材料事業について、「約130個の追加策を策定。(中略)改善策の成果が認められない場合は、事業売却等の可能性も含め事業継続是非を判断」などとしたことなどが注目を集めており、株式市場関係者からは、「背水の陣で収益改善に臨む様子が感じられる」といった受け止め方が出ている。

 「帝人グループ収益性改善に向けた改革」では、複合成形材料事業について、さらに「欧州・中国・日本の拠点は売却や撤収も視野に入れ、選択と集中を行う」などとした。8日の取引時間中に第3四半期決算などとともに発表した。第3四半期連結決算(2022年4~12月・累計)は、売上高が前年同期比11.4%増加した一方、営業利益は前年同期比61%減となるなどで、今3月期の連結業績予想を下方修正した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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