大正製薬HDは後場急動意、「パブロンの特需」も加わり業績予想を増額修正

■セルフメディケーション事業など好調で営業利益は前回予想比47%増に

 大正製薬ホールディングス(大正製薬HD)<4581>(東証スタンダード)は2月9日の後場寄り後に急動意となり、5%高の5630円(260円高)まで上げて約1ヵ月ぶりに5600円台を回復する場面があった。昼12時30分に第3四半期決算と今3月期の連結業績予想の大幅な増額修正を発表し、注目が集まった。「パブロンの特需」(増額修正のリリース)も加わり、今3月期の予想連結営業利益は22年5月に開示した前回予想を46.9%上回る235億円の見込み(前期比2.2倍)とした。

 セルフメディケーション事業では、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、国内で抗原検査キット及びパブロンの特需が発生したことや、海外では解熱鎮痛剤需要の増加などがあった。医薬事業ではロイヤルティの実績等を織り込み、今3月期の予想連結売上高は前回予想を8.0%引き上げて3030億円の見込み(前期比13.0%増)とした。親会社株主に帰属する四半期純利益は同58.3%引き上げて190億円の見込み(同44.8%増)とした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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