☆株ロマン☆ 時々の話題を夫婦の会話でお届けします
世界の景気はいつ、どんな形で回復するか
■「必需品」から回復して、「すこしだけ高いもの」に移る
景気が悪い、企業業績が悪い、といった暗い話ばかりだから、今日は、先の明るいことを、話し合って行こうよ。
そうですね。朝の来ない夜はないのですし、冬来れば次は春ですからね。当然、世界の景気が、「いつから」、「どのような形」で、回復するかに、期待と関心は強いと思います。
「いつ」から回復するか、ということは、難しいから、話の順序として、「どのような形で回復するか」、ということで話し合ってみよう。景気の中身から考えてみたいと思う。先ずは、「必需品と便利品」、「低価格品と高価格品」あたりから入ってみよう。
必需品は、当然、衣食住です。ガス、電気、水も入ります。便利品は、あれば嬉しいけど、なくても生活には困らないものです。これに、「価格」を加えて、考えますと、分かりやすくなりますね。「衣料品」は、今のような不景気の時は、高額のブランド品は敬遠します。下着だって、少し古くなっても主婦ならガマンして着れます。自分の物より、子供の物を優先するわね。食料品は、少し、事情が違うと思うの。安ければいい、ということではなく、「安全」が大切ですから、少しくらい高いていどなら、安心できるものを買います。
さすが、主婦だね。今の消費者心理をぜんぶ捉えている。男の世界で言えば、嗜好品の「酒」、「煙草」は、できれば止めたい。健康にもいいから。男の好きな「車」も、年間の税金、駐車料、通行料、ガソリンなどを考えると、都会ではなくてもいい。ゴルフも控えて、本を読んだり、習い事に出かけたりして、自分の力をつける。
不況は必ずしも悪くないわね。浮ついた生活がなくなり、むしろ勉強するようになりますわね。日本が勤勉性を取り戻すのにはいいチャンスでしょう。
景気が回復する場合でも、今が大変、苦しい経験をしてるから、少しくらい、景気が良くなったからといって、贅沢品とかブランド品には、皆さん、簡単には手を出さないだろうね。常に、必需品が優先して、少し、景気が良くなれば、必需品の中でも「ガマンしていた物」が買われると思う。さらに、景気が上向けば、「少しだけ高いもの」が売れるだろうね。しかし、2003年から2007年までの好景気の間でも、1980年代後半のバブル時のようにブランド品は売れなかった。ましてや、今度の不況では、皆さん、慎重になっているから、これから景気が回復しても、高級品が飛ぶように売れる、ということは無理と思う。その現れで、百貨店が厳しい状況に見舞われている。これからも、百貨店は厳しいだろうね。
■主役は物作りの第二次産業、次いで食料、バイオ燃料の第一産業
今度は、角度を変えて、産業別に見てみましょうよ。次の景気回復では、どの産業が中心となるのか。
第一次、第二次、第三次産業という、ポピューラーな分け方で見よう。今度の不況の原因は、第三次産業の中で、特に金融部門が大きくなり過ぎたことがあった。簡単に言えば、お金でお金を稼ぐやり方だった。ヘッジファンド、金融商品を組み合わせた金融商品、会社の売買などが目立った。ここが行き過ぎたから、次の景気回復ではブレーキがかかって、大きくは増えないだろうね。むしろ、第二次産業の加工製造業の見直し、環境関連、エネルギー関連などの物つくりもいいだろうね。自動車でも環境型の車が伸びるだろう。次の景気回復局面では「物つくり」の第二次産業が主役とみていいと思うよ。
第一次産業だって、いいのではありませんか。
そうだね。食糧、鉱物、バイオなどの資源エネルギーに関係したところはいいだろうね。バイオ燃料として、食糧需給への影響が小さい、「カメリナ」、「ヤトロファ」などがアフリカあたりで大栽培される可能性もあるだろう。
アフリカが出ましたが、次の世界景気回復は、どの「地域」が中心となりますか。
夫;政府が公共投資に力を入れているということでは「アメリカ」と「中国」だと思う。以前は「日本の機関車役」があったけど、日本はもう主役は無理だね。技術はあるから、名脇役にはなれるだろうけど。
見出し的に言えば、「アメリカと中国が牽引して回復する世界景気」ということですね。どちらが機関車かしら。
■蒸気機関車でいうとアメリカが「機関車」役、中国は火力の強い「石炭」役
アメリカが機関車だろうね。ドルは依然、世界の流通通貨だから、アメリカが強くならないと世界は落ち着かない。昔の蒸気機関車にたとえれば、機関車がアメリカで中国は石炭だろうね。中国は人口が多いから、火力の強い石炭だと思うよ。
アメリカと中国から回復して、その効果が世界に広がって行く、ということですね。主役は物つくりの製造業の第二次産業、次いで第一産業、最後が第三次産業という順番でしょうか。
大まかにみて、そういったところだろうね。第三次産業の中でも、中国の景気が回復すれば、中国の「商業」は伸びると思われる。
「いつ」から、ということですが、こうしてみますと、アメリカと中国次第ですね。
そうだね。たくさん石炭を焚いて、機関車が、いつ走り出すかだね。案外、今年の後半には、「汽笛一発」、動き出す可能性があると思われるよ。
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