富士通は識別性能の低下なしに画像識別AIを柔軟かつ容易に修正する技術を開発

■富士通が画像識別AIの修正技術を開発

 画像識別AIとは、画像の中に写っている対象を特定・判別する技術である。AIに大量の画像データを学習させることで、写真の中のさまざまな情報を識別できるようになる。

 富士通<6702>(東証プライム)は3月17日、国立情報学研究所(NII)と共同で、画像識別AIを柔軟かつ容易に修正する技術を開発したと発表した。この技術は、誤った識別のみに影響するパラメータ群を特定し、最適化することで、他の対象の識別性能に影響を及ぼさずにAI挙動を変えられるというものだ。自動車画像のデータセットで有効性が確認されたほか、未知のデータでも同様に有効性が確認された。

■画像識別AIの挙動修正問題に対する富士通の新技術

 この技術は、AI品質技術「ハイ・デュラビリティー・ラーニング」などと組み合わせて実用化される予定だ。社会インフラや医療など高信頼性が求められる現場への適用が期待される。また、科学技術振興機構が主導する「eAIプロジェクト」では、自動運転分野で同技術の有用性を検証していく。

 画像識別AIは、人間が行うような視覚的な処理をコンピュータに行わせることができる革新的な技術だ。しかし、その一方で精度や導入コストなど多くの課題も抱えている。富士通が開発した技術は、その一つでもあるAI挙動修正問題に対して有効な解決策を提供しており、今後も注目されそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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