大成建設とユーグレナ、CO2排出量を半減、建設現場に次世代バイオ燃料を導入

■国内初、HVO51%混合燃料が建設現場で稼働

 大成建設<1801>(東証プライム)とユーグレナ<2931>(東証プライム)は6月5日、東京都内の大学キャンパス建設工事において、CO2排出量を約51%削減する次世代バイオ燃料「HVO51%混合製品(サステオ)」を建設機械や車両に導入したと発表。これは、水素化植物油(HVO)を軽油に51%混合した燃料で、国内軽油の品質基準に適合し、公道走行が可能である。今回の導入は国内建設現場で初の試みであり、従来の建設機械にそのまま使用できるため、導入ハードルも低いとされる。

 「HVO51%混合製品」は、従来燃料と比較してCO2排出量を大幅に削減できるだけでなく、燃料供給もローリー車による巡回方式で実施されている。これにより、ダンプトラックやクレーンといった大型建設機械への安定供給が可能となった。現場では掲示板によって関係者や地域住民への情報発信も行われており、環境対応の透明性と理解促進が図られている。

 大成建設は、ゼロカーボン・コンストラクションの実現に向けて、引き続き低炭素燃料の導入を推進する方針である。ユーグレナ社と連携しながら、建設現場の脱炭素化を加速し、持続可能な未来の構築に貢献していく構えだ。「HVO51%混合製品」の導入は、建設業界全体における温室効果ガス削減のモデルケースとなる可能性を秘めている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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