マイクロ波化学が大幅続伸、「鉱石溶解、汎用性の高い精製法」に注目集まり下値圏から出直る

■後場寄り後は12%高、資源エネ安保関連株としての注目も

 マイクロ波化学<9227>(東証グロース)は3月31日の後場寄り後に12%高の2018円(224円高)まで上げ、2日続けて大幅高となっている。30日の取引時間中に「マイクロ波加熱を用いて溶解が困難なベリリウム鉱石の溶解に成功」と発表し、注目が再燃。引き続き買い材料視されている。鉱物資源の安定確保などに資するとした事を受け、資源エネルギー安保関連株として注目する様子もある。

 30日午前、国立研究開発法人・量子科学技術研究開発機構と連名で、マイクロ波加熱を用いて、「この度、より溶解が困難なベリリウムの実鉱石ベリルを溶解することに成功」と発表した。この溶解には、従来2段階の加熱処理が必要だったが、1段階のみにできることを実証したという。同社が取り組んでいるマイクロ波加熱に関する技術は、化学工場などの大規模な装置産業のエネルギー消費を革命的に効率化させる可能性があるとして注目されている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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