WACULは業界初となる人工知能がフォームを評価する「B2BフォームAI診断」の無料提供を開始

■AIによるマーケティング診断の第2弾を公開

自然言語処理技術等を用いて“成果を出すポイント”を押さえているかを判定、トップページとフォームの最適化で問い合わせ数増加へ

 データ分析ツール「AIアナリスト」でマーケティングDXを自動化するWACUL<4173>(東証グロース)(読み:ワカル)は4月3日、Webサイト全体を人工知能がチェックし、フォームが成果を出すポイントを押さえているかを判定する「B2BフォームAI診断」をリリースしたと発表。同取り組みで活用した、自然言語処理技術等を用いたウェブページ分析技術への応用について、今後も改良を継続していくとしている。

■リリースの背景

 WACULではAIアナリストに連携された3万7000超のサイトアクセスデータと1万2000超の改善PDCAデータを元にサイト種別ごとに成果を出すための“勝ちパターン”を研究開発している。

 その中でもWebサイトのUIはおおむね勝ちパターンが決まっているが、未だにそれらが実装されていないWebサイトが多く存在している。AIアナリストを導入している顧客には同社のプロのコンサルタントが改善方針を提案しているが、人力では改善できるWebサイトに限りがあるため、WACULではWebサイトのUI(ユーザーインターフェース)が勝ちパターンに沿っているかの判定自動化に取り組んできた。

 今回は2022年8月に提供したBtoB企業のWebサイトのトップページが理想的なUIになっているかを自動判定する「B2BトップページAI診断」に続く、第2弾となる。前回のAI診断では、累計3813件の分析が行われた。フォームはトップページと同じく、問い合わせに至るまでで最も多くの人が通る重要なページであり、この2つを最適化することで、問い合わせ数の増加が期待できる。

※業界初とはマーケティング支援会社によるAIを用いたフォームの改善ポイントを提示する機能について、2023年3月31日時点の同社調べによるもの。

【「B2BフォームAI診断」の機能】

 BtoBサイトのフォームのURLを入力すると、顧客のWebサイトのフォームが成果の出る理想的なUIになっているかをAIが自動で判定する。

※BtoBサイト以外のWebサイト(例:ECサイト)やフォーム以外を入力すると正しい判定結果が出力されない可能性がある。

 AIがフォームの情報を取得し、勝ちパターンに適合しているかを自動で判定する。判定結果は「合格」「要改善」のいずれかが表示される。分析結果表示の際には、WACULの提唱する勝ちパターンに沿っていないとAIが判断する点について、「改善すべきポイント」として提示する。

■今後の展開

 今回のリリースでは「BtoBサイトのフォーム」という限定的な領域のみに対応しているが、今後はBtoBサイトの他のページや他のサイト種別にも対応できるよう開発を進めていくとしている。

 また、同取り組みは自然言語処理技術等をウェブページ分析技術へと応用している点が特徴。将来的には、自動判定に加えて理想的なページUIまで自動で提案できるようなシステム開発を検討している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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