セブン&アイHDは売り気配で始まり年初来の安値を更新、今期予想を微増益にとどめ投資家の反応は「売り」優勢

セブン&アイ・ホールディングス 3382

■日本の小売業で初の営業収益10兆円超だが課題も多いとの見方

 セブン&アイ・ホールディングス(セブン&アイHD)<3382>(東証プライム)は4月7日、売り気配で始まり、取引開始後は一時8%安に迫る5430円(442円安)まで下押して年初来の安値を更新している。15時に2月決算と金融事業の再編、中期計画のアップデート、株主提案に関する書面受領のお知らせ、などを発表し、「売上高にあたる営業収益が日本の小売業で初めて10兆円を超えた」(日本経済新聞4月7日付朝刊)などと伝えられたが、投資家の反応は「売り」優勢となっている。

 2023年2月期の連結営業収益は前期比35.0%増の11兆8113億円となったが、今期・24年2月期の予想は5.6%減の11兆1540億円とした。営業利益も23年2月期は30.7%増の5065.21億円だったが、24年2月期の予想は1.3%増の5130億円で微増の見込みとした。コンビニ事業が好調な一方、総合スーパー「イトーヨーカ堂」などのスーパーストア事業など課題も少なくないと受け止められている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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