【株式市場】日経平均は234円高、7日続伸、バブル崩壊後の高値を1年8か月ぶりに更新

◆日経平均は3万808円35銭(234円42銭高)、TOPIXは2161.69ポイント(3.84ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は12億7383万株

 5月19日(金)後場の東京株式市場は、前場上げた半導体関連株の中で信越化学<4063>(東証プライム)が一段ジリ高を続け、引き続き海外資金が株価指数構成銘柄を買う動きも強いとされ、安川電機<6506>(東証プライム)なども一段と強含んだ。一方、トヨタ<7203>(東証プライム)は中盤に一時小安くなるなど、週末取引日の午後とあって値を消す銘柄もあり、日経平均は324円高で始まった後230円高の3万800円を挟んで一進一退を続けた。大引けも小動きだったが、バブル崩壊後の相場で高値だった2021年9月の水準を上回り約1年8か月ぶりに高値を更新し、1990年8月以来、約33年ぶりの高値に進んだ。

 後場は、JCRファーマ<4552>(東証プライム)が一段と強含んで推移し今期の増益転換予想を見直す買い継続。アーレスティ<5852>(東証プライム)は3月決算と今期予想など好感され前場急伸した上げ幅を保って推移。ジャパンマテリアル<6055>(東証プライム)も前場の上げ幅を保ち首相が米台韓の半導体大手7社と会談し半導体投資を要請との話など好感。ジオコード<7357>(東証スタンダード)は『ChatGPT』を活用した新サービスが好感され大引けまでストップ高買い気配で推移。ASIAN STAR<8946>(東証スタンダード)は一段高の場面があり海外半導体大手の日本投資が広がればアジア向け不動産事業に追い風の見方。ファンデリー<3137>(東証グロース)は送料徴収と新コース追加のサービス変更に見方が分かれたが腕力に自信ある資金の介入目立つとかで4月以降の値動き荒くストップ高。EduLab<4427>(東証グロース)は後場寄りから急伸しAIで英語のライティングやスピーキングテストの採点を行う新サービス開始など材料視。アンジェス<4563>(東証グロース)も一段と上げ「早老症治療剤」の承認申請が買い材料視の見方。

 東証プライム市場の出来高概算は12億7383万株(前引けは6億3767万株)、売買代金は3兆4098億円(同1兆7904億円)。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は812(前引けは1044)銘柄、値下がり銘柄数は945(同699)銘柄。

 東証33業種別指数は15業種(前引けは23業種)が値上がりし、値上がり率上位は、精密機器、サービス、機械、医薬品、化学、ゴム製品、電気機器、金属製品、輸送用機器、鉱業、水産農林、非鉄金属、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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