【株式市場】日経平均は655円高、自動車株など後場もみあいに転じるが材料株など高くTOPIXは最高値を更新

◆日経平均は4万1826円34銭(655円02銭高)、TOPIXは2977.55ポイント(51.17ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は22億899万株

 7月24日(木)後場の東京株式市場は、前場続伸した自動車株がもみあいに転じ、大手商社株も一進一退となった一方、安川電機<6506>(東証プライム)は一段と上げ、関税への不透明感などを要因に業績予想を下方修正した後の下げを奪回など、日米関税交渉の決着を好感した買いは裾野が広がる様子。関西電力<9503>(東証プライム)や日本製鋼<5631>(東証プライム)も一段と強い値動きとなり、原発新設への期待が強い様子など材料株物色も旺盛。三井住友FG<8316>(東証プライム)も一段強い値動きとなり銀行株も高い。日経平均は後場寄り後に894円高(4万2065円)まで一段上げ、半導体株がダレ模様になったことなどで一進一退に転じたが、大引けは2日続けて大幅高。TOPIXは2024年7月につけた最高値を更新した。

 後場は、UACJ<5741>(東証プライム)が一段と上げ大手証券による投資判断など好感。古河電工<5801>(東証プライム)も一段と上げ原発新設への期待や関税にともなう米国への巨額投資、次の首相の新エネ政策への期待など凝縮。西川計測<7500>(東証スタンダード)は電池発火事故の続発を受け計測機器に注目と一段高。FRONTEO<2158>(東証グロース)は後場寄り後に一段と上げて2日連続ストップ高となり、すい臓がんに関する発表を好感。Delta-Fly Pharma<4598>(東証グロース)は難治性・再発急性骨髄性白血病を対象とする新薬候補への期待再燃などとされ一段高。

 24日新規上場のフラー<387A>(東証グロース)は前後場とも買い気配のまま初値がつかず、大引けは気配値のまま値上がりする場合に本日上限の2691円(公開価格1170円の2.3倍)で買い気配だった。

 東証プライム市場の出来高概算は22億899万株(前引けは10億8348万株)、売買代金は5兆7264億円(同2兆8009億円)。プライム上場1624銘柄のうち、値上がり銘柄数は1357(前引けは1384)銘柄、値下がり銘柄数は215(同191)銘柄。

 東証33業種別指数は前場に続き全33業種が値上がりし、銀行、精密機器、ゴム製品、非鉄金属、機械、などが値上がり率上位。2日続けて全33業種が高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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