三菱重工が高値を更新、大型・長距離の「液化CO2輸送船」に期待集まる

■CO2の回収・貯留向け運搬船は新分野・新市場になるとの見方

 三菱重工業<7011>(東証プライム)は5月22日、ジリ高基調となって上値を追い、午前10時にかけて5679円(141円高)まで上げて約2週間ぶりに年初来の高値を更新し、2022年12月につけた2016年以来の高値5687円に迫っている。5月10日に発表した今期・24年3月期の連結業績予想を事業利益55%増とするなど大幅増益の見込みである上、子会社の三菱造船と今治造船が大型・長距離の液化CO2輸送船を共同で開発すると5月22日付の日本経済新聞・朝刊で伝えられ、注目されている。

 報道によると、「液化CO2運搬船は世界に数隻しかないとされる。いずれも小型で用途も炭酸飲料向けに限られ、CO2の回収・貯留(CCS)向けの運搬船は市場が形成されていない」(同)とされる。このため、価格競争に巻き込まれない高付加価値の造船事業として注目が集まっている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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