ドローンによる血液製剤輸送の社会実装に向け伊藤忠商事が医学的検証を開始

■Wingcopter社の最新ドローンを用いた血液製剤輸送の有効性が検証される

 伊藤忠商事<8001>(東証プライム)は5月25日、日本で初となるドローンによる血液製剤輸送の社会実装に向けた医学的検証のための実証実験を、茨城県稲敷郡にあるドローンフィールドKAWACHI(サイト)にて実施したと発表。このプロジェクトでは、ドイツのWingcopter社製のドローンを使用し、地方病院と航空会社との共同研究で、血液製剤の温度管理や長距離安定移動の可能性を検証している。

 同社は、Wingcopter社の最新のeVTOL型ドローンを使用し、長距離・長時間飛行の実証実験を行った。このプロジェクトには、保冷容器の製造・販売に携わるスギヤマゲンや血液製剤の調達を支援する東邦ホールディングスとセルートも協力している。Wingcopter社は、医療品だけでなく、食料品や日用品の配送にもドローンを活用し、特に災害時の支援に貢献することを目指している。

 2022年の改正航空法によりドローンの活用領域が拡大し、今回の実証実験はドローンを物流手段の一つとして活用する可能性を示すものである。伊藤忠商事は、マーケットインによる事業変革とSDGsへの貢献を基本方針とし、ドローン配送ネットワークの構築や社会課題への対応を進めていく意向を示している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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