加賀電子は朝安を切り返し上場来高値に迫る、来期再び増益予想で下値固い

■来期は取引先の在庫調整の影響など一巡の見込み

 加賀電子<8154>(東証プライム)は6月1日、取引開始後の20円安(5100円)を下値に切り返し、その後は60円高(5180円)まで上げて売買され、事実上の上場来高値5350円(2023年5月23日、29日)に向けて出直っている。前期の最高益に対し今期は減益の予想としたが、来期は取引先の在庫調整の影響など一巡の見込みとして再び増益を見込む。PERは6倍台のため割安感。値動きを見ると、25日移動平均を割る水準で投資すれば、ほぼほぼ成功している」(株式市場関係者)ため、今朝の切り返しもこの点が意識されたと見られている。

 2023年3月期は営業利益が前期比54%増の322億円となるなどで、売上高から各利益項目まですべて最高を更新した。今期は国内外の経営環境や市況を慎重に見て、電子部品事業を減益の見込みとし、連結業績も営業利益を22%減の250億円の予想とした。しかし、来期・25年3月期は、顧客の在庫調整の影響などが一巡する見込みとし、中期計画を拡大方向に見直し、連結営業利益の予想を300億円とした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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