【株式市場】日経平均は後場一段上げて220円高、バブル相場崩壊後の高値を2日ぶりに更新、取引時間中の高値は4日連続更新

◆日経平均は3万3706円08銭(220円59銭高)、TOPIXは2300.36ポイント(6.39ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は後場指数銘柄入替売買で急増し20億1592万株

 6月16日(金)後場の東京株式市場は、日銀の大規模金融緩和維持が正午前に伝えられたことが改めて好感されたほか、米半導体大手マイクロン・テクノロジーの中国での大型投資報道などを受け、前場は軟調だった東京エレク<8035>(東証プライム)や三井物産<8031>(東証プライム)などの半導体関連株や大手商社株などが一気に小高くなった。並行して日本航空<9201>(東証プライム)や資生堂<4911>(東証プライム)なども一段ジリ高となり高値を更新。日経平均は前引け値を150円ほど上回って始まり、そのまま次第高傾向となり、終盤に287円27銭高(3万3772円76銭)まで上げ、取引時間中としてのバブル相場崩壊後の高値を4日連続更新。大引けも上げ幅200円台を保ち、終値での高値を2日ぶりに更新した。

 後場は、大引け間際に海外指数を構成する日本株の入れ替え売買があったようで出来高が急増した。キヤノン<7751>(東証プライム)が一段と強含んで高値更新幅を広げ、引き続き矢継ぎ早の自社株買いが好感され対ユーロでの円安進行も寄与。さくらインターネット<3778>(東証プライム)は「クラウドプログラム」の供給確保計画などでストップ高。フィックスターズ<3687>(東証プライム)はスパコン「富嶽」での生成AI開発を経産省が支援との報道で急伸。ヘリオステクノホールディング<6927>(東証スタンダード)は「四季報」最新号での来期業績数字拡大予想など言われてストップ高。GNIグループ<2160>(東証グロース)は子会社とアステラス薬の共同研究契約など好感されストップ高。トラストホールディングス<3286>(東証グロース)は6月決算予想の大幅増額など好感されストップ高。ファンデリー<3137>(東証グロース)は再び急動意となり今期黒字化予想の黒字幅拡大期待など言われて後場一段と上げストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算は後場急増し20億1592万株(前引けは6億7764万株)、売買代金は5兆5601億円(同1兆9056億円)。プライム上場1834銘柄のうち、値上がり銘柄数は1118(前引けは855)銘柄、値下がり銘柄数は668(同894)銘柄。

 東証33業種別指数は21業種(前引けは7業種)が値上がりし、値上がり率上位は、空運、鉱業、医薬品、卸売り、化学、情報通信、証券商品先物、石油石炭、小売り、食料品、その他製品、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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