【株式市場】日経平均は18円高、朝方一時取引時間中の高値を更新するが売買交錯

◆日経平均は3万3724円60銭(18円52銭高)、TOPIXは2303.95ポイント(3.95ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は6億3985万株

 6月19日(月)前場の東京株式市場は、王子HD<3861>(東証プライム)などの紙パ株や三菱商事<8058>(東証プライム)などの大手商社株、澁澤倉庫<9304>(東証プライム)などが総じて堅調に推移し、低PBR株物色が継続する様子となったほか、保険株、銀行株もしっかり。「空飛ぶクルマ」で合弁会社の設立を発表したニデック(旧・日本電産)<6594>(東証プライム)は7日続伸など材料株売買も活発となった。日経平均は取引開始直後に66円81銭高(3万3772円89銭)まで上げ、取引時間中の33年ぶり高値(1990年3月以来)を5日連続更新した。中盤は軟化して207円31銭安(3万3498円77銭)まで下押したが、前引けは持ち直して小高くなった。

 ANYCOLOR<5032>(東証グロース)がストップ高となりVTuberプロジェクト事業の海外版の拡大を牽引するユニット『Noctyx』の新アイテム開始や決算説明の『書き起こし』を開示を好感。ジーテクト<5970>(東証プライム)はDOE(株主資本配当率)導入などの中長期戦略が好感され急伸。NITTAN<6493>(東証スタンダード)はジーテクトの業態変革をめざす中長期戦略を受けて連想が波及とされ低PBRも再注目され急伸。プログリット<9560>(東証グロース)は6月に入って安かった日が2日しかない連騰となり、引き続き3周年を迎えるシャドーイング特化型英語学習サービス「シャドテン」の累計添削数100万件突破など好感の様子。エーアイ<4388>(東証グロース)は買い気配のままストップ高となりチャットGPT活用の新サービスなど好感。

 東証プライム市場の出来高概算は6億3985万株、売買代金は1兆8012億円。プライム上場1834銘柄のうち、値上がり銘柄数は1207銘柄、値下がり銘柄数は553銘柄。

 東証33業種別指数は21業種が値上がりし、パルプ紙、保険、銀行、水産農林、精密機器、電力ガス、石油石炭、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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