【株式市場】日経平均は134円高、朝方の一時234円安から大きく持ち直す

株式市場 証券取引所

◆日経平均は3万3523円53銭(134円62銭高)、TOPIXは2293.48ポイント(9.63ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は6億2345万株

 6月21日(水)前場の東京株式市場は、大手商社株に上げ一服の銘柄がみられ、自動車株も高安混在となったが、引き続き低PBR株物色は旺盛とされ三菱製紙<3864>(東証プライム)や若築建設<1888>(東証プライム)などが上げ、PBR0.6倍台の三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>(東証プライム)も高い。日本製鉄<5401>(東証プライム)は半導体関連株は朝方安かったが次第に高くなる銘柄が目立った。日経平均は188円安で始まり、ほどなく234円23銭安(3万3154円68銭)まで下げたが、半導体株などの持ち直しとともに回復し、前引け間際には144円18銭高(3万3533円09銭)まで上げた。

 コニシ<4956>(東証プライム)が急伸し発行株数の8%超の規模の自社株買いを好感。雪国まいたけ<1375>(東証プライム)はキノコ原料の代替肉が注目され急伸。ヘリオス テクノ ホールディング<6927>(東証スタンダード)は下期拡大の観測に続き中国の利下げ、景気対策期待、21日の株主総会など言われ4日連続大幅高。赤阪鐵工所<6022>(東証スタンダード)は水素エンジン関連期待に加えPBR割安が言われ再び動意。細谷火工<4274>(東証スタンダード)は米軍が日本からも化薬を調達との報道に加え規格統一への期待などで一段高。

 新規上場のオービーシステム<5576>(東証スタンダード)は、午前11時20分過ぎに3010円(公開価格1710円の76%高)で売買が成立し初値をつけ、その後3330円(同95%高)まで上げて前引けは3320円だった。シーユーシー<9158>(東証グロース)は前場買い気配のまま初値がつかず、前引けは3610円(公開価格1920円の80%高)で買い気配となっている。

 東証プライム市場の出来高概算は6億2345万株、売買代金は1兆9028億円。プライム上場1833銘柄のうち、値上がり銘柄数は1356銘柄、値下がり銘柄数は419銘柄。

 東証33業種別指数は28業種が値上がりし、空運、保険、水産農林、建設、鉄鋼、陸運、その他金融、不動産、ゴム製品、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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