フライトシステムコンサルティング、Tapionの一般加盟店の申込受付を7月31日から開始

■Tapionスタンダード版からスタート

 フライトホールディングス<3753>(東証スタンダード)の子会社フライトシステムコンサルティングは、2022年11月から国内初となる市販のAndroid携帯を使ってカードのタッチ決済(※1)を実現する「Tapion(タピオン)」を10数箇所の店舗でパイロット運用を行なっていたが、7月31日からTapionスタンダード版(※2)に関してTapion公式WEBサイトにて一般加盟店の申込受付を開始すると発表した。

 Tapionは、タッチ決済を市販のAndroid端末で実現する技術「Tap to Phone」(※3)を使って開発された新しい決済ソリューションで、専用決済端末の導入コストを抑えながらキャッシュレスを実現したいカフェ、カジュアルレストラン、キッチンカー、屋台、朝市などの小・中規模事業者、並びにオフィスや家庭などへの訪問販売を行なっている大手事業者などに向け、今後本格展開を予定している。

■Tapionスタンダード版の特徴

 今回申込受付を開始するTapionスタンダード版は、店員が金額を入力してタッチ決済を実現するものとなる。金額を入力したら、後はタッチ決済対応のクレジットカードやApple Pay、Google Pay、Apple Watchなどをタッチするだけで決済が完了する。

 決済完了後、画面にQRコードが表示されるので、このQRコードを顧客のスマートフォンで読み取るだけで、顧客のスマートフォンに電子レシートが表示され、ペーパーレスな決済を実現する。

・画面で金額を入力するだけで簡単にタッチ決済を実現
・決済完了後にQRコードを活用した電子レシートに対応

 また、Tapionには機能が豊富なPOS対応のバージョンがあるが、このバージョンについては引き続きパイロット運用の店舗にて評価され、さらなる使い勝手の向上に向け尽力していく。

 フライトシステムではTapionの今後の本格展開に向け、引き続きクレジットカード、及び電子マネーの各ブランド対応を行なっていくと共に、Tapionカードの市場導入により中小企業でのキャッシュレス決済普及拡大に努めていくとしている。

※1 タッチ決済
 日本を含む世界約200の国と地域で展開されている国際標準のセキュリティ認証技術を活用した決済方法である。対応の端末にタッチ決済対応のカード(クレジット・デビット・プリペイド)または、スマートフォン等をかざすだけで、サインも暗証番号の入力も不要※で、スピーディかつ安心・安全に支払いが完了する。利用できる店舗は、コンビニエンスストア、ファストフードレストラン、スーパー、飲食店、ドラッグストア、書店、百貨店、商業施設など、日常生活における利用シーンがますます拡大している。(※一定金額を超える支払いは、カードを挿し暗証番号を入力するか、サインが必要となる。)

※2 Tapionスタンダード版
 金額を入力してタッチ決済を行うバージョン。

※3 Tap to Phone
 市販のAndroidスマートフォンまたはタブレットを、追加的なハードウェアなしに、タッチ決済用の決済端末として利用できる新たな決済ソリューションである。Tap to Phoneは、すでに欧州、中東、アフリカ、アジア太平洋、南米の数多くの国々で稼働している。他にも「Tap on Phone」、「Tap on Mobile」などと呼ばれることもある。クレジットカード業界のセキュリティ標準化団体「PCI SSC」にてTap to Phone向けのセキュリティ要件が定義されている。iPhoneも米国でTap to Phoneのサービスを発表しており、世界的にTap to Phoneが広がる様相を呈している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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