【株式市場】日経平均は568円高、日銀の政策を織り込み円安など好感

◆日経平均は3万3327円70銭(568円47銭高)、TOPIXは2324.71ポイント(34.10ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は増加し7億9200万株

 7月31日(月)前場の東京株式市場は、主な業種の主力株が軒並み値上がりし、日経平均は369円高で始まった後も一段と上げて午前10時過ぎに642円85銭高(3万3402円08銭)まで上げ幅を拡大。その後もしばらく上げ幅600円前後を保ち、前引けも大幅高となった。日銀が28日に決定した金融政策の微調整は同日後場の日経平均一時800円安で織り込まれたとされ、為替は日本の金利上昇余地が広がったにもかわわらず円安になったことなどを受け、トヨタ<7203>(東証プライム)は1か月半ぶりに高値を更新し、日立<6501>(東証プライム)は約1か月ぶりに高値を更新。みずほFG<8411>(東証プライム)は連日高値、川崎汽船<9107>(東証プライム)なども高値に進んだ。

 北海道電力<9509>(東証プライム)が1か月半ぶりに高値を更新し第1四半期決算と今期予想を好感。ソシオネクスト<6526>(東証プライム)は11%高となり、いぜん底練り相場の中だが四半期決算を好感。野崎印刷紙業<7919>(東証スタンダード)も四半期決算が好感され急伸。同じくブロードメディア<4347>(東証スタンダード)はストップ高。ヘッドウォータース<4011>(東証グロース)はAIプラットフォームのマイクロソフト製品との連携新サービスなど好感され急反発。上場2日目のGENDA<9166>(東証グロース)は一段と上げ一時ストップ高。

 新規上場のLaboro.AI(ラボロ・エーアイ)<5586>(東証グロース)は、前場、買い気配のまま初値がつかず、前引けは986円(公開価格580円の70%高)で買い気配となった。

 東証プライム市場の出来高概算は増加し7億9200万株、売買代金は1兆9867億円。プライム上場1834銘柄のうち、値上がり銘柄数は1593銘柄、値下がり銘柄数は202銘柄。

 東証33業種別指数は空運、鉱業を除く31業種が値上がりし、輸送用機器、卸売り、精密機器、鉄鋼、電力ガス、化学、その他金融、医薬品、その他製品、不動産、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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