日清食品HDは四半期決算発表を受け上場来の高値を指向

業績でみる株価

■第1四半期の営業利益58%増加

 日清食品HD(日清食品ホールディングス)<2897>(東証プライム)は8月3日の13時過ぎに第1四半期決算(2023年4~6月)を発表し、連結業績(IFRS)は売上収益が前年同期比11.5%増加し、営業利益は同57.5%増の208億79百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同86.3%増の140億31百万円となった。3月通期の予想は期初に開示した数字を据え置いた。

 株価は発表前まで1万2190円(前日比変わらず)をはさんで小動きだったが、発表後は急動意となり、8%高の1万3195円(1005円高)まで上げて今年5月につけた上場来の高値1万3300円に向けて売買活発となっている。

 国内即席めん事業は、6月に2年連続となる価格改定を実施したが数量を維持し、引き続き前期比増で需要は底堅くトップラインは好調に推移するものの、原材料・包材・エネルギーコスト上昇の影響を受け、減益で着地した。一方、海外では、米国を筆頭に損益改善が進み、3事業合算の5割弱まで拡大した。「既存事業のコア営業利益」は同65.2%増となった。

 今期・24年3月通期の連結業績見通しは期初に開示した数値を継続し、売上収益は7100億円(前期比6.1%増)、営業利益は575億円(同3.3%増)から605億円(同8.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は425億円(同5.1%減)から445億円(同0.6%減)。既存事業コア営業利益は640億円(6.3%増)を見込む。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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