【業績でみる株価】アイルは年初来高値に接近、17年7月期第3四半期累計が大幅増収増益で通期予想に増額の可能性

 中堅・中小企業向け中心に販売在庫管理システムなどを開発・販売するシステムソリューション会社であるアイル<3854>(JQ)の17年7月期第3四半期累計連結業績は大幅増収増益だった。通期予想に増額の可能性がありそうだ。株価は急伸した3月の年初来高値に接近している。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■17年7月期第3四半期累計が大幅増収増益で通期予想に増額の可能性

 6月9日発表した17年7月期第3四半期累計(8月~4月)の連結業績は、売上高が前年同期比11.9%増の62億16百万円、営業利益が同71.1%増の3億25百万円、経常利益が同69.5%増の3億43百万円、純利益が同60.3%増の2億16百万円だった。

 主力のパッケージソフト「アラジンオフィス」シリーズが案件規模大型化も寄与して順調だった。複数ネットショップ一元管理ソフト「CROSS MALL」やネットショップと実店舗のポイント・顧客一元管理ソフト「CROSS POINT」も好調に推移した。増収効果や業務効率化などで、人件費や研究開発費の増加を吸収して大幅増益だった。

 17年7月期通期の連結業績予想は売上高が16年7月期比14.0%増の90億円、営業利益が同6.4%増の4億01百万円、経常利益が同9.1%増の4億28百万円、純利益が同9.8%増の2億72百万円としている。通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が69.1%、営業利益が81.0%、経常利益が80.1%、純利益が79.4%である。通期予想に増額の可能性がありそうだ。

■株価は年初来高値に接近、好業績を評価して上値試す

 株価は4月の直近安値圏900円近辺から切り返し、6月12日には1230円まで上伸した。そして急伸した3月の年初来高値1339円に接近している。週足チャートで見ると13週移動平均線に続いて26週移動平均線も上向きに転じて先高感を強めている。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

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