住友商事が米国スタートアップと宇宙への革新的打ち上げの代理店契約を締結

■宇宙への低コスト・環境にやさしい打ち上げ

 住友商事<8053>(東証プライム)とSpinLaunchは8日、SpinLaunchが開発する宇宙への打ち上げの日本向け代理店権に関するパートナーシップ契約(本契約)を締結したと発表。また合わせて、2023年7月に住友商事はSpinLaunchに出資した。今後、住友商事とSpinLaunchは日本国内の通信事業者や官公庁への低コストの打ち上げ能力の提供を通じ、宇宙利用の促進を目指していく。

 SpinLaunchは電動式の円形回転装置により物体を宇宙へ打ち上げる技術を開発しており、ロケットと比較して70パーセント以上の燃料コストおよび二酸化炭素を削減することができる。住友商事は、SpinLaunchに出資するとともに、日本国内の通信事業者や官公庁への打ち上げ能力の提供を通じて、宇宙利用の促進を目指していく。

 住友商事は、これまでにも宇宙船の部品や宇宙服の製造・販売など、宇宙関連事業に積極的に取り組んできた。今後も引き続き、SpinLaunchのような新技術の社会実装を目指すスタートアップへの投資などを通じて、豊かさと夢のある社会の実現を目指していくという。

 SpinLaunchは、2014年に設立された米国カリフォルニア州のスタートアップ。SpinLaunchは必要なタイミングでのオンデマンドの打ち上げが可能となり、柔軟性、即応性に加え、環境にもやさしい低コストの打ち上げが可能となる技術を開発している。SpinLaunchは筆頭株主であるKleiner Perkins(在米の老舗大手ベンチャー・キャピタル。過去にはAmazon, Googleなどにも出資実績あり。)からも高い評価を受けており、世界的なリーディングプロバイダーになるための重要なマイルストーンとして同契約を発表した。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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