マーケットエンタープライズ、10月は3R推進月間、綾瀬市が不要品リユース事業で「おいくら」と連携、リユースの更なる促進により廃棄物削減へ

 神奈川県綾瀬市(市長:古塩 政由)とマーケットエンタープライズ<3135>(東証プライム)は、2023年10月11日(水)から、地域社会における課題解決を目的としたリユース事業に関する協定を締結し、連携をスタートすると発表。マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を用いて、不要品を捨てずに再利用する仕組みを構築し、綾瀬市の廃棄物削減と循環型社会の形成を目指していく。

■背景・経緯

 綾瀬市では、毎年10月の「3R推進月間」に実施するリユースの啓発活動や、粗大ごみや無価物として回収された家具・食器などの中から使用可能なものを販売する「ツカエルフェア」など、リユースを重要課題と捉え、精力的に取組んできた。しかしながら、日頃から実践できるリユースの具体策を市民に案内することは難しく、「まだ使えるから廃棄ではなくリユースしよう」という市民の意識醸成を図れず、苦戦していた。

 加えて、綾瀬市・海老名市・座間市で運営し、3市のごみを搬入しているごみ焼却施設には、現在、想定受け入れ量を超える量が集まっており、ごみの減量化につながる新施策の導入は急務と捉えていた。

 他方、マーケットエンタープライズは、リユース事業を中心にネット型事業を展開している。これまで、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」への参画や、「楽器寄附ふるさと納税」実行委員会の一員として活動を続けるなど、官民の垣根を超えたSDGsへの取組に注力してきた。そうした中でマーケットエンタープライズが働きかけ、「リユース活動促進による循環型社会の形成を目指したい」という互いのニーズが合致したため、「おいくら」を用いた今回の取組が実現した。

■「おいくら」とは・・・

 おいくらは、マーケットエンタープライズが展開する、リユースプラットフォームである。不要品を売りたい方が「おいくら」を通して査定依頼をすると、全国の加盟リサイクルショップに一括査定依頼され、買取価格を比較することができる。一度の依頼だけで不要品の買取価格をまとめて比較し、売却できる手軽さが好評で、これまでおよそ110万人(2022年11月現在)が利用している。

・ウェブサイト:https://oikura.jp/

■綾瀬市の課題と「おいくら」による解決策

 綾瀬市では、粗大ごみを市民が自ら自宅の外へ運び出す必要があるが、自力での搬出が厳しい場合には、近所の人へ協力を依頼するか、シルバー人材センターへの依頼を案内していた。しかしながら、非常に大きな家具などは、シルバー人材センターでも搬出できないものが増えてきたため、「市で運び出しをして欲しい」などの声が寄せられ、大型や重量のある不要品の搬出策について議論が交わされていた。

 「おいくら」は、希望すれば自宅の中まで訪問し対応する出張買取が可能で、大型品や重量のあるものでも売却が容易にできるようになる。加えて、まだ利用できるものであれば、冷蔵庫や洗濯機などの家電リサイクル法対象製品も対象で、不要品売却と受け渡しは、最短だと「おいくら」を通じて買取依頼をした当日に可能となる。なお、市民のサービス利用に関する費用負担はもちろん、綾瀬市の費用負担もない。

■今後について

 10月11日(水)15時(公開時間が前後する可能性がある)から、綾瀬市ホームページ内に「おいくら」の情報が掲載され、直接不要品の一括査定申し込みが可能になる。綾瀬市と「おいくら」の連携により、二次流通の更なる活性化による循環型社会の実現や、社会全体での不要品削減が見込まれると共に、自治体の廃棄物処理量や処理コスト削減にもつながる。

 また、同取組によって、売却という形で簡単に不要品リユースができることを市民が認知することで、「廃棄ではなく、リユースする」という選択肢が増え、多様化する不要品処分ニーズに応えることができる。加えて、市民のリユースに対する意識の変化、循環型社会形成の促進につながる。この官民一体の取組によって、循環型社会の形成に向けた、社会的側面・経済的側面の双方の課題解決を目指していく。

■神奈川県綾瀬市

 綾瀬市は、神奈川県のほぼ中央に位置し、横浜へは約20㎞、東京中心部へは約40㎞の首都圏域にある。西に大山・丹沢連峰を望むとともに、遠く富士の秀峰を仰ぎ、カワセミやアユ、ホタルが見られ、都心部からさほど離れていない土地でありながら、市の中心部には広大な畑が広がる自然豊かなまちである。また、高い技術力やノウハウを持つ製造業事業所が集積する「ものづくりのまち」であるとともに、最近では映画やドラマなどの舞台として脚光を浴びている。農業も盛んで、収穫後6時間以内に店頭に並ぶ神奈川県ブランドに登録された「菜速あやせコーン」や、「菜速」野菜として知られるレタスの鮮度や品質が評価され、市内外からの注目が集まっている。2021年3月31日には、新たな玄関口「綾瀬スマートインターチェンジ」が開通し、にぎわいのある地域経済の活性化に向けて取組んでいる。【あやせタウンガイドより抜粋】

・人口:83,013人(男41,902人、女41,111人)(2023年9月1日現在)
・世帯数:35,558世帯(2023年9月1日現在)
・面積:22.14平方キロメートル
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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