鈴茂器工、AI画像認識レジ「Visレジ」販売開始、飲食店の省人化と効率化を支援

■画像認識で2秒会計、熟練スタッフの負担軽減と顧客満足度向上に寄与

 鈴茂器工<6405>(東証スタンダード)は10月16日、AIを搭載した画像認識システム「Visレジ(ビスレジ)」の販売を開始すると発表した。2025年10月22日から開催される「スズモフェア2025東京」で展示し、同会場より受注を本格的に開始する。寿司やうどんなど日本特有の多品種メニューに対応するため、協力会社と連携しながら開発を進めてきた。AIが商品を瞬時に識別し、レジ操作を自動化することで、飲食店が抱える人手不足やレジ待ち時間の解消を支援する。利用料金はサブスクリプション(月額制)とし、導入条件に応じた個別見積もりで初期費用を設定する。高い認識精度や低コスト設置、自動学習機能などを特徴とし、店舗側での自由な商品登録にも対応している。

 同社によれば、飲食業界ではスタッフの短時間化やスキマバイト増加により教育負担が拡大し、レジ業務が生産性低下の一因となっている。多様なメニューを扱う店舗では不慣れなスタッフが商品キーを探すのに時間を要し、行列発生が顧客満足度を損なう課題があった。Visレジは、こうした問題に対し、スタッフの熟練度に依存しない迅速な会計を実現するものである。利用者が商品をカメラ前に置くだけで約2秒で自動認識し、POSへ反映される。既存の他社POSとの連携も可能で、業務効率を大幅に改善できる。導入効果としては、新人教育期間の短縮、レジ対応時間の削減、遠隔による品質管理履歴の可視化などが挙げられている。

 先行導入した「はなまるうどん中野通り店」では、約150種類のメニューを扱う中で、レジ作業時間が導入前より大幅に短縮された。画像認識からメニュー反映までの処理が2~3秒で完了し、ベテランスタッフの作業負荷を軽減したと評価されている。一方で、現時点では認識結果を確認する人的チェックが必要で、今後は正答率のさらなる向上と省人化効果の明確化が課題とされている。鈴茂器工は、熟練スタッフの判断レベルに近い精度のAI認識を実現し、1シフト分の人員削減につながるような定量的成果を目指す方針を示した。同社は「食の『おいしい』や『温かい』を世界の人々へ」というビジョンのもと、AIと食の融合による新たな価値創出を進める考えである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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