塩野義製薬とエムスリーの合弁会社が在宅緩和ケア支援サービス「Home Care Base」を国内で開始

■デジタルプラットフォームで在宅緩和ケアを支える

 塩野義製薬<4507>(東証プライム)は16日、エムスリー<2413>(東証プライム)との合弁会社であるストリーム・アイ株式会社が、在宅緩和ケア支援新規サービス「Home Care Base」の提供を2023年12月から国内で開始すると発表した。

 Home Care Baseは、緩和ケアの専門家で構成されるバーチャル緩和ケアチームによる、デジタルプラットフォームを活用した在宅医療提供における医療従事者向けの支援サービスである。在宅での緩和ケアに携わる医師や薬剤師、看護師が直面する複雑な課題に対して、緩和ケアの専門家が適切なアドバイスと解決策を提供する。

 日本では人口減少と高齢化が急激に進展しており、高齢者が自宅や地域社会で適切な医療サービスを受けられる体制の整備が急務となっている。厚生労働省は2024年度の第8次医療計画において、在宅医療サービスの充実を促進している。この計画は、限られた医療資源を効率的に活用し、支援体制を確立することを重視している。Home Care Baseは、こうした社会の要請に応えるものと期待されている。

 塩野義製薬は、「新たなプラットフォームでヘルスケアの未来を創り出す」ことをSHIONOGI Group Visionとして掲げ、薬の提供にとどまらない未病から予後に至るヘルスケアサービスによるトータルケアを実現し、患者や社会の困りごとに対する包括的な解決に取り組んでいる。同サービスの提供開始により地域における医療資源の格差を埋めることを目指し、一人ひとりの患者さまに質の高い緩和ケアを届けることに貢献していく。

 ストリーム・アイは、塩野義製薬とエムスリーの合弁会社として2019年に設立された。デジタル技術とリアルな医療活動を融合し、医療の格差を埋め、患者一人ひとりに合わせた総合的なケアを提供するシステムを構築することを目的としている。迅速なデータ活用と効果的なコミュニケーションを通じて、医療・ヘルスケア分野での社会課題の解決に取り組むと共に、医療の生産性向上と持続可能な社会の実現に貢献する。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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