サンバイオの出直り順調で臨床案件の増加や赤字の大幅改善など見直す

株式市場 銘柄

サンバイオ<4592>(東マ・売買単位100株)は後場1165円(17円高)まで上げて売買活発で、中国株の波乱を受けて全体相場が急落した際の下値855円から順調な出直りとなっている。再生細胞薬などを開発するバイオ創薬企業で、14日に発表した2016年1月期の第2四半期決算(2~7月)は大日本住友製薬<4506>(東1)との共同開発に伴う開発協力金が見込みを上回ったことなどで従来予想の営業赤字や最終赤字が3分の1近くまで縮小。1月通期の見通しも赤字が大幅に改善する方向に上方修正した。

発表では、日本における外傷性脳損傷用途の臨床試験を新たに計画に織り込んだことで追加費用が発生すること、現在開始準備中の脳梗塞用途、外傷性脳損傷用途の臨床試験(共に米国)の費用が第3~第4四半期及び翌期以降に重点的に発生する見通しに変更したこと、などを開示したが、いずれも「前向きの積極的な費用」として評価されている。臨床中、準備中の新薬候補には期待が大きく、株価も数年後にふり返ると現在の水準が下値圏だったことになる可能性がある。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る