【株式市場】配当落ち日で売り出やすくサウジの投資縮小など影響し反落

株式市場 混迷 暴落 JPX

◆日経平均の終値は1万7645円11銭(235円40銭安)、TOPIXは1438.67ポイント(15.14ポイント安)、出来高概算(東証1部)は19億3139万株

チャート10 28日後場の東京株式市場は、9月末の配当権利落ち日のため配当や優待を確保し終えた売却が出やすい中、サウジアラビアが国際投資資金の縮小の観測などが不透明感を招き、日経平均は14時頃からモミ合いを割り込む形で大引け間際に317円91銭安(1万7562円60銭)まで下げた。ただ、東証2部指数、マザーズ指数、日経JASDAQ平均は堅調なまま続伸となった。

 日経平均の配当落ち分は約110円とされるため、大引けは235円安だが実際は125円安前後に相当する。また、大引け間際に100円近く急激に戻したため、後場の下げには投機的な動きが含まれていたようだ。

 材料株の選別物色が続き、三晃金属工業<1972>(東1)は後場も業績・配当予想の増額などを好感して急伸相場を持続し、ピジョン<7956>(東1)は10月1日から一週間続く中国の大型連休での「爆買い」などが期待されて出直りを拡大。オービック<4684>(東1)はマイナンバー開始などに期待強く大幅続伸。アスカネット<2438>(東マ)は空中結像システムを「CEATEC JAPAN 2015」(10月7日から10日、幕張メッセ)に出展することなどが期待され一時ストップ高。ラクーン<3031>(東マ)はクラウド受発注ツールのユーザー好調などが言われて出直りを強め、ニューテック<6734>(JQS)は25日の業績予想の増額発表などが好感されてストップ高。

 東証1部の出来高概算は19億3139万株(前引けは9億3958万株)、売買代金は2兆1870億円(同9896億円)。1部上場1894柄のうち、値上がり銘柄数は843(同903)銘柄、値下がり銘柄数は937(同8559銘柄。

 また、東証33業種別指数で値上がりした業種は7業種(前引けは8業種)となり、値上がり率上位の業種は、小売り、空運、サービス、倉庫・運輸、陸運、建設、不動産となった。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■歯周病の進行抑制に向け、老廃物除去と免疫調整の2軸で研究  ライオン<4912>(東証プライム)…
  2. ■バリア性能と印刷適性を両立、2030年までに10億円売上目指す  大日本印刷<7912>(東証プ…
  3. ■胃がん・大腸がん対策で「Train the Trainerプログラム」を展開  オリンパス<77…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  2. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…
  3. ■価格改定効果に加え9月以降の値上げで業績上乗せが期待される銘柄  今週の当コラムは、9月に価格改…
  4. ■9月1日に値上げラッシュの食品株は日銀バトルで小緩んでも株高持続性  まさに「パウエル・プット」…
  5. ■メガバンク株は業績修正や自己株取得が焦点、再編思惑も視野  銀行株やコメ関連株は盆休み明けの注目…
  6. ■日経平均史上最高値更新、夏枯れ懸念を払拭  前週末15日のマーケットは、お盆を象徴するかのように…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る