ジャパンフーズは24年3月期業績予想を上方修正して増収増益幅拡大

(業績修正速報)
 ジャパンフーズ<2599>(東証スタンダード)は3月21日の取引時間終了後に24年3月期連結業績予想の上方修正を発表した。増収増益幅が拡大する見込みとした。新たな販売領域を含めた受注が想定以上に拡大し、生産性向上によるコスト改善効果なども寄与した。積極的な事業展開で25年3月期も収益拡大基調だろう。株価は水準を切り上げて2月の昨年来高値に接近している。1倍割れの低PBRなど指標面の割安感も評価材料であり、上値を試す展開を期待したい。

■24年3月期業績予想を上方修正して増収増益幅拡大

 上方修正後の24年3月期連結業績予想は、売上高が23年3月期比18.5%増の119億50百万円、営業利益が6.9倍の9億90百万円、経常利益が3.9倍の12億30百万円、親会社株主帰属当期純利益が3.6倍の8億80百万円としている。
 
 前回予想(23年5月9日付の公表値、売上高113億円、営業利益6億80百万円、経常利益8億90百万円、親会社株主帰属当期純利益7億円)対して、売上高は6億50百万円、営業利益は3億10百万円、経常利益は3億40百万円、親会社株主帰属当期純利益は1億80百万円それぞれ上回り、増収増益幅が拡大する見込みとした。国内飲料受託製造事業において、新たな販売領域を含めた受注が想定以上に拡大し、生産性向上によるコスト改善効果なども寄与した。積極的な事業展開で25年3月期も収益拡大基調だろう。

 なお配当予想は据え置いて23年3月期と同額の27円(第2四半期末10円、期末17円)としている。ただし今後の新規設備投資などの資金需要を勘案し、最終配当金額については24年3月期末決算時の純利益額によって決定するとしている。業績予想の上方修正に伴って配当予想の上方修正も期待されるだろう。

■株価は上値試す

 株価は水準を切り上げて2月の昨年来高値に接近している。好業績や指標面の割安感を評価して上値を試す展開を期待したい。3月21日の終値は1511円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS182円53銭で算出)は約8倍、今期予想配当利回り(会社予想の27円で算出)は約1.8%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS1553円21銭で算出)は約1.0倍、そして時価総額は約77億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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